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シロアリが好む木の特徴は?好む木や被害を予防するポイントを解説
シロアリがなぜ木を食べるのかご存知ですか?
シロアリが木を食べることは知っていても、なぜ食べるのか、好む木はあるのかなど、疑問に感じている方もいるでしょう。「自宅に使われている木材はシロアリが好む木材かも」と不安に感じている方もいるかも知れません。
本記事では、シロアリが好む木の特徴や住宅内で被害が出やすい場所、シロアリ被害を未然に防ぐための予防法を詳しく解説します。
シロアリが寄り付きにくい環境を作るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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シロアリの主食は木?木材を食べる理由とは
シロアリが木材を食べる主な目的は、木材を構成するセルロースを栄養源として摂取することにあります。
セルロースは、木材の繊維を作っている炭水化物の一種です。多くの動物は消化できず栄養にできませんが、シロアリは腸内の微生物の働きによって硬い繊維を分解できます。分解されたセルロースは糖分に変わるため、シロアリが活動するための重要なエネルギー源になります。
参照:『シロアリの強力な木質分解能を支える驚異の腸内共生機構を解明』(理化学研究所)
自然界においてシロアリは、枯れ木や倒木を分解して土に還すことで、森林の養分循環を支える重要な役割を担っています。しかし、住宅に侵入した場合は、住宅に使われる木材がエサとして狙われてしまいます。
シロアリは木材の内側を食べ進める傾向があるため、表面に変化がなくても内部がすでにスカスカになっている可能性があります。床下の土台や柱、壁など住宅の重要な部材が食害されると、建物の耐久性が低下してしまうおそれがあります。
また、シロアリは集団で活動するため、比較的短期間で被害範囲が広がりやすい点も特徴です。床下や木材の内部など目につきにくい場所で静かに食害が進むため、発見が遅れて被害が深刻化するケースも少なくありません。
なお、シロアリが求めている栄養はセルロースなので食べる対象は木材だけに限らず、紙や畳、段ボール、衣類なども同様にエサとして狙われる可能性があります。
シロアリが好む木材の特徴
木材の種類や状態によって、シロアリの被害を受ける可能性は変わります。ここでは、特にシロアリが好んで食べる木材の特徴を解説します。
やわらかい木材
シロアリは強力なアゴを持っていますが、硬い木材よりも噛み砕きやすくて効率よく栄養を摂取できるやわらかい木材を好む傾向があります。
木材の年輪のなかでも色が薄く幅が広い部分は組織の密度が低くやわらかいため食べられやすく、食害が進むと年輪の濃い色をした硬い部分だけが層状に残ることがあります。これは、シロアリが食べやすいやわらかい部分だけを選んで食べた痕跡といえます。
水分量を多く含む木材
水分量を多く含む木材適度な湿気を含んだ木材を好んで狙う傾向があります。
特に、日本で多くの被害を及ぼしているヤマトシロアリは乾燥した場所では活動できないため、食糧として食べるだけでなく、適度な湿気を含んだ木材の内部を巣としても利用するケースがあります。
実際に、木材の含水率とシロアリの摂食量には明確な関係があることがわかります。
異なる含水率の試験体を選択摂食させた場合のイエシロアリ職蟻およびヤマトシロアリ職蟻による摂食率(Nakayama et al. 2005を改変)
上記の表から、含水率が約20%の場合と80%の場合の摂食率を比較すると、イエシロアリでは約1.6倍、ヤマトシロアリでは約3.4倍にまで摂食率が増加しており、湿った木材を明らかに好むことが確認できます。
家のなかでは、浴室やトイレ、キッチンなどの水回りや床下に使用されている木材は湿気にさらされやすく、シロアリを寄せ付けやすい環境といえます。また、雨漏りや水漏れなどで木材の含水率が高くなるケースもあります。
シロアリが好む木材と好まない木材の種類
シロアリにも好き嫌いがあり、好む木材とそうでない木材があります。
一般的にシロアリが好んで食べるのは、住宅の資材として使用されることもあるアカマツやクロマツ、エゾマツ、モミ、ホワイトウッドなどです。
一方、ヒノキやヒバ、スギ、コウヤマキ、イヌマキといった木材は、材質が硬かったりシロアリが嫌う成分を多く含んでいるため、シロアリが嫌う傾向にあります。
ただし、シロアリが好まない木材であっても、被害に遭わないというわけではありません。
例えば、雨漏りなどで木材が常に湿った状態になれば、シロアリの食害を受けるケースがあります。
このように、木材の種類や状態によってシロアリ被害のリスクが変わる可能性があります。
自宅に使われている木材の種類を知りたい場合は、新築時の特記仕様書や図面を確認するか、施工会社へ問い合わせてみましょう。
住宅で被害が出やすい“木”の部分
シロアリによる食害は、普段の生活では目につきにくい場所で静かに進行します。特に、湿気が多く日光が当たりにくい場所や土壌に近い場所は、シロアリにとって格好のエサ場となります。ここでは、住宅や住宅周辺の環境で特に被害が出やすい場所について解説します。
床下の木材
住宅の床下は、地中から侵入してくるシロアリが最初に到達しやすい場所です。床下の空間には、家の重さを支える土台部分の木材や、床板を支える大引、根太といった重要な部材が集中しています。
特に浴室やキッチンなどの水回り下は、配管の結露や水漏れによって湿気が溜まりやすく、シロアリの被害が拡大しやすい箇所です。
庭木や枕木、ウッドデッキ
屋外にある木製の設備も、シロアリを引き寄せる原因になります。例えば、庭に設置されたウッドデッキや枕木、木製のフェンスなどは、雨風にさらされ続けると腐りやすくなり、シロアリが好む状態へと変化する場合があります。
特に土壌に直接触れている部分は地中からの侵入経路になりやすく、食害された場所を拠点に建物本体へ被害が及ぶ恐れもあります。なお防腐処理が施された木材であっても、年数が経てば薬剤の効力は弱まるので、定期的な再処理が必要です。
また、庭木も同様にシロアリに狙われる可能性があります。特に枯れ木が狙われやすく、切り株などを放置するとシロアリを寄せ付けてしまう原因になります。
家の周囲も、定期的な点検と適切な管理を行いましょう。
段ボールや放置された廃材
段ボールや廃材もシロアリが好む素材です。
段ボールの原料は木材で、繊維がやわらかく加工されているためシロアリ被害に遭いやすいのです。特に、床下や倉庫に直置きした段ボールは湿気を吸い込みやすく、シロアリが集まる温床となりやすいため注意が必要です。
また、庭に放置された廃材も、地中からシロアリを呼び寄せる原因となり得ます。
シロアリ被害を予防するための3つの方法
シロアリ被害を未然に防ぐには、シロアリが好む環境を作らないこと、そして侵入の兆候をいち早く見つけることが重要です。ここでは、シロアリ被害を予防するために有効な3つの方法を解説します。
建物の湿気対策を行う
シロアリは乾燥を苦手とし、暗く湿度の高い環境を好みます。そのため、湿度を抑えることで、シロアリの侵入リスクを減らすことができます。
侵入経路になりやすい床下は、風通しをよくして湿気を溜めないように心がけましょう。
床下専用の換気扇を設置したり、床下換気口の前に置いてある物を移動させたりして風の通り道を確保することも有効です。また、雨漏りや水漏れは木材を湿らせてしまう原因となるので、異常を発見した場合は放置せずすぐに修理を依頼しましょう。
整理整頓して異変がないかチェックする
建物の周辺や床下に不要なものを置かないように整理整頓し、シロアリを呼び寄せないようにしましょう。特に家の周りや床下換気口の近くに木材や段ボール、タイヤなどを置いていると、それらがシロアリの隠れ場所やエサ場になってしまう恐れがあります。
また、片付けをする際は、建物の土台部分に蟻道(ぎどう)がないかもあわせて確認することをおすすめします。蟻道とは、シロアリが乾燥や光から身を守るために作る茶色い土のトンネルのことです。
もし土台部分のコンクリートなどに蟻道を見つけた場合は、すでにシロアリが建物内部へ侵入している可能性を考え、シロアリ駆除の専門業者に相談しましょう。
定期的な点検を受ける
シロアリ被害を防ぐためには、予防対策と早期発見が大切です。特に床下、浴室やトイレの周辺などの湿気が多い箇所はシロアリが発生しやすいため、重点的なチェックが必要です。
しかし、床下の奥深くなどを自力で隅々まで確認するのには、どうしても限界があります。
また、シロアリ被害は木材や壁の内部など見えない部分で進行することもあるため、正確に状況を把握して予防対策を行うためには、シロアリの知識がある専門業者による定期的な点検を受けるのがおすすめです。
1年に1回の頻度を目安に、専門業者による点検を受けてシロアリ対策を行いましょう。
プロのシロアリ対策とは
予防や駆除といったシロアリ対策は、シロアリの種類や住宅の構造、被害状況などに合わせて検討する必要があります。ここでは、プロが行うシロアリ対策の重要性と具体的な方法を解説します。
専門業者による効果的な対策
シロアリ対策プランを立てるためには、専門的な知識と経験が欠かせません。
専門業者に依頼すれば、被害状況の有無や建物の構造に合わせた適切なシロアリ対策を行うことができます。また、定期的な点検を継続的に受けることで、被害が軽微な段階で異変に気付きやすくなり、早期対応につなげることができます。
シロアリ被害が進行すると、駆除だけでなく修繕工事が必要となり、結果として大きな費用がかかるケースもあります。将来的なコストや建物への負担を抑えるためにも、専門業者による定期点検と予防対策を取り入れることが、効果的なシロアリ対策といえるでしょう。
プロのシロアリ対策の方法
プロによる対策の基本は、薬剤のバリアでシロアリの侵入経路を遮断することにあります。この防蟻処理は自分で行うこともできますが、狭い床下での作業が必要で、特殊な道具や専門知識が求められるため、シロアリの専門業者に依頼するのがおすすめです。
専門業者による防蟻薬剤処理には、大きく分けて土壌処理と木部処理の2つの方法があります。
・土壌処理
建物の床下の土壌や基礎面に防蟻効果のある薬剤を散布し、土壌に薬剤の膜を作ることで、地中からのシロアリの侵入を防ぎます。ヤマトシロアリやイエシロアリなど、地中から侵入するタイプのシロアリに対して特に効果的です。
・木部処理
建物の土台や柱、床下の木材など、シロアリの被害を受けやすい場所にある木材に、防蟻効果のある薬剤を吹き付けたり塗布したりします。木材の表面に薬剤の層を形成することでシロアリの侵入を防ぐだけでなく、シロアリが木材に接触した際に駆除することもできます。
すでに被害がある木材や内部の柱に対しては、ドリルで穴を開けて薬剤を直接注入する穿孔処理を行うことで、シロアリの侵入や食害を防ぎます。
これらの方法は、建物の構造や状態、周辺の環境などを踏まえ、必要に応じて組み合わせて行われます。
まずは専門業者による床下診断を受けて、どういった防蟻処理が必要かを診断してもらいましょう。プロの目で建物の状態を確認することで、適切な対策方法を提案してもらえます。
住宅の木材をシロアリから守るためにプロに相談を
シロアリは、やわらかくて水分を多く含んだ木材を特に好むため、適切な木材管理と環境を整えることが大切です。一般的にシロアリが好まないとされる木材であっても、湿気や経年劣化によって食害を受ける可能性があります。
日頃の換気や整理整頓とあわせて、普段は見えない床下や柱の状態を確認するために、シロアリ駆除の専門業者による定期点検を受けてシロアリ対策を行いましょう。
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