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中古住宅に床下断熱材を後付けする方法|費用相場と効果を徹底解説
2025/12/11
中古住宅で暮らしていると、冬場に床の冷たさや光熱費の高さで悩む方は少なくありません。
その原因の一つに、床下の断熱不足があげられます。
築年数の経っている中古住宅では、断熱材が入ってしなかったり、性能が低い、または剥離や落下している可能性もあるため、床からの寒さを軽減するには床下断熱リフォームの検討がおすすめです。
この記事では、中古住宅に床下断熱材を後付けリフォームする方法から費用相場、期待できる効果まで紹介します。
目次
- 1 中古住宅の床下に断熱材を後付けするリフォーム方法
- 1.1 床下にグラスウールなどの断熱材を後付けする
- 1.2 床下に発泡ウレタン系の断熱材を後入れする
- 1.3 床下の基礎に断熱材を後付けする
- 2 床下に断熱材を後付けして得られる効果
- 2.1 冬場に床からの寒さを軽減できる
- 2.2 光熱費の削減効果が期待できる
- 2.3 結露やカビの発生を抑制する
- 3 中古住宅の床下断熱リフォームにかかる費用相場
- 3.1 断熱材の種類別費用比較
- 3.2 施工方法による価格の違い
- 4 床下断熱材の後付けはDIYでできる?
- 4.1 DIY施工のメリットとデメリット
- 4.2 プロに依頼すべきケースとは
- 5 中古住宅に床下断熱材を入れる際のよくある疑問
- 5.1 床下に断熱材はいらない?
- 5.2 床下断熱材の入れ方に決まりはある?
- 5.3 断熱材が入っていない中古住宅の見分け方は?
- 5.4 既存の断熱材の入れ替えは必要?
- 6 中古住宅の床下断熱リフォームは冬の寒さ対策におすすめ|お気軽にご相談ください
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中古住宅で床下断熱リフォームする際には、いくつかの施工方法があります。
いずれの方法も、既存住宅の床材を剥がすことなくできるため、住みながらの施工が可能です。
住宅の構造や予算に応じて最適な方法を選択しましょう。
床下にグラスウールなどの断熱材を後付けする
床下にもぐり、根太や大引きの間に断熱材を設置する施工方法です。
断熱材には、グラスウールやロックウールなど、たくさんの種類があります。
グラスウールはもっとも一般的な床下断熱材で、コストパフォーマンスに優れています。
施工手順は、以下のとおりです。
- 1.床下の清掃と点検をおこない、シロアリ被害や腐朽、配管や電気配線などを確認する
- 2.必要に応じて防蟻処理・防湿処理をする
- 3.グラスウールなどの断熱材を適切なサイズにカットして設置する
グラスウールなど断熱材の厚さは、住宅のある地域の省エネ基準や断熱材の性能に応じて推奨される厚みなどがあるため、専門業者と相談して決めるのが安心です。
床下から発泡ウレタン系の断熱材を吹き付ける
床下空間から床裏面に直接断熱材を吹き付けて発泡させて断熱効果を高める工法です。
すき間なく施工できるため、高い断熱性能が期待できることが最大のメリットです。
ただし、専用の機材と技術力が必要なため、専門業者へ依頼することになり、品質が施工業者の技術力に左右されるところがあります。また、シロアリ侵入時に確認が困難というデメリットがあります。
費用はグラスウールよりも高めです。
床下の基礎に断熱材を後付けする
基礎断熱は、床板の下ではなく基礎の立ち上がり部分に断熱材を取り付ける方法です。
発泡プラスチック系の断熱材などを、基礎の内側または外側に貼り付けます。
基礎断熱は本来、新築時に施工するのが一般的で、中古住宅に後付けする場合、既存の基礎構造や床下の状態によっては施工が困難になります。
また、基礎断熱に変更すると床下の環境が変わるため、防蟻処理や湿気対策の必要性がでてきます。
中古住宅の断熱リフォームでは、施工性と費用面からも床下断熱が現実的な選択肢といえるでしょう。
床下に断熱材を後付けして得られる効果
床下断熱リフォームにより、住環境の改善が期待できます。
ここからは、中古住宅の床下に断熱材を後付けして得られる効果を紹介しましょう。
冬場に床からの寒さを軽減できる
床下断熱を後付けすると、冬場に床の冷たさが軽減されます。
断熱材により、床下から伝わってくる冷気を防げるからです。
この効果により、床からの底冷えが改善され、足もとの冷えを感じにくくなります。
とくに朝起きたときや、リビングでくつろぐ際の快適性が向上するでしょう。
ただし、効果のほどは住宅の構造や既存の断熱状況、地域の気候条件によって異なります。
光熱費の削減効果が期待できる
床下断熱により足もとの寒さが軽減されることで、暖房効率の向上が期待できます。
エアコンやガスファンヒーターの設定温度を少し下げても、快適に過ごせるようになるでしょう。
具体的な削減効果は建物の状況や施工範囲、選ぶ断熱材などによって異なりますが、光熱費の削減にもつながるはずです。
結露やカビの発生を抑制する
適切な床下断熱により、室内の温度差が小さくなり、結露の発生を抑制できます。
結露の減少により、カビやダニの発生も抑えられるため、アレルギー対策にも効果的です。結果的に、住宅の耐久性向上にもつながるでしょう。
中古住宅の床下断熱リフォームにかかる費用相場
床下断熱リフォームの費用は、断熱材の種類と施工方法によって大きく異なります。
断熱材の種類別費用比較
断熱材にはさまざまな種類があり、選ぶ断熱材によってリフォーム費用は変わります。
断熱リフォームにかかる費用を、グラスウールと発泡ウレタン、2種類の断熱材で比較してみました。
| グラスウール | 2,000~4,000円 | 20~40万円 | コストパフォーマンスが良い |
| 発泡ウレタン | 4,000~8,000円 | 40~80万円 | より高い断熱性能と気密性を実現 |
※費用は材料費と施工費込みの目安です。住宅の構造や床下の状況により変動します。
※上記金額は2025年10月時点のインターネット等の公開情報をもとにしています。
このように断熱材の種類によって価格に差がありますので、事前に業者へ使用する断熱材について確認すると安心です。
施工方法による価格の違い
床下断熱と基礎断熱では、施工内容や範囲、使用する断熱材が異なるため費用も変わります。
床下断熱は床板を剥がすか剥がさないかで費用が変わってきます。床板を剥がす場合は床材の撤去や設置の費用が追加されますが、床下から取り付ける施工であれば比較的低めのコストで設置ができます。
いっぽうで新しく基礎断熱にしたい場合は、防蟻処理や換気システムの全面的な見直しが必要となることもあり、高額になる傾向があります。また、そもそも基礎構造の関係上施工ができないケースも多いのが現状です。
中古住宅のリフォームでは、床下断熱が現実的で費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。
床下断熱材の後付けはDIYでできる?
床下断熱のDIY施工については、メリットとデメリットを正しく理解することが重要です。
DIY施工のメリットとデメリット
DIY施工のメリットは費用を削減できることです。
自分で施工をすれば、基本的に材料費のみで済むため、業者へ依頼するより低いコストでリフォームできる可能性があります。
しかしDIYにはデメリットが多いのも事実です。
床下は狭く作業環境が悪いため、想像以上に身体への負担が大きく、ケガなどのリスクもあります。
また、断熱材の適切な施工には専門知識が必要で、施工不良により期待した効果が得られないこともあるのです。
とくにすき間処理は技術と経験が必要な作業です。
プロに依頼すべきケースとは
DIYにはデメリットも多数あるため、以下のようなケースでは、専門業者に依頼することをおすすめします。
グラスウールの施工は発泡ウレタンなどと比較すると一見かんたんに思えますが、適切な厚さの選択、防湿シートの正しい設置、すき間のない施工など、経験と技術が必要です。
築年数の古い住宅では、床下の状況確認も重要で、プロの診断がかかせません。
これらの判断やリスクが不安な場合には、プロに依頼するのが得策となります。
中古住宅に床下断熱材を入れる際のよくある疑問
ここからは中古住宅の床下断熱リフォームについて、よくある疑問にお答えします。
床下に断熱材はいらない?
「床下断熱は本当に必要?」という疑問をおもちの方もいらっしゃると思いますが、断熱性能の低い中古住宅には効果があります。
とくに築20年以上の住宅では新築当時の断熱基準が現在より低く、床下断熱が不十分なことも多いのです。
冬場に足もとの寒さで悩んでいる場合には、床下の断熱リフォームがおすすめです。
床下断熱材の入れ方に決まりはある?
断熱材の施工には、確実な効果を得るために重要なポイントがあります。
グラスウールなどの断熱材は、断熱材同士がすき間なくぴったりと施工することが基本です。
わずかなすき間でも断熱性能が低下するため、熟練した技術が必要となります。
適切な施工のためには、これらの技術を理解した専門業者に依頼することが重要です。
施工不良は断熱効果の低下や結露の原因となるため、実績のある業者を選びましょう。
断熱材が入っていない中古住宅の見分け方は?
中古住宅を購入する際に、断熱材の有無を確認する方法があります。
床下点検口から目視で確認するのがもっとも確実なため、可能であれば懐中電灯で床下を照らして断熱材の存在を確認しましょう。
また、冬場の内見時に床の冷たさを確認したり、売主や不動産業者に断熱仕様について質問することも有効です。
さらに住宅建築時の図面があれば、断熱仕様を確認できることもあります。
既存の断熱材の入れ替えは必要?
中古住宅で既存の断熱材が入っている場合でも、劣化状況により入れ替えが必要なこともあります。
グラスウールがネズミなどの小動物に荒らされたり、カビが発生している場合は撤去が必要となるケースもあるからです。
既存の断熱材の上に新しい断熱材を重ね施工できることもありますが、床下の調査で既存の断熱材を確認してから、最適な施工方法を判断しましょう。
まずは、専門業者に今の断熱材の状態をチェックしてもらうと安心です。
中古住宅の床下断熱リフォームは冬の寒さ対策におすすめ|お気軽にご相談ください
中古住宅の床下断熱リフォームは、冬の快適性向上と省エネ効果の両方を実現できる有効なリフォーム工事です。
グラスウールや発泡ウレタンなど、それぞれ特徴が異なる断熱材から、住宅の状況と予算に応じて最適な材料と工法を選びます。
またDIY施工も可能ですが、確実な効果と安全性を考慮すると、専門業者への依頼が断然おすすめです。
アサンテでは、調査とお見積は無料で承っております。まずはお気軽にご相談ください。
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