ホーム戸建て住宅の断熱リフォーム床下断熱と基礎断熱の違いは?費用・効果・選び方まで徹底解説

床下断熱と基礎断熱の違いは?費用・効果・選び方まで徹底解説

2025/12/11

床下断熱と基礎断熱の違いは?費用・効果・選び方まで徹底解説

「床下断熱と基礎断熱は、どう違うのかな」
「費用はどれくらいかかるの?」
住宅の断熱リフォームを検討する際、床下断熱と基礎断熱のどちらを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。
どちらも住宅の断熱性能向上に効果的な工法ですが、施工方法、費用、効果には違いがあるのです。
この記事では、床下断熱と基礎断熱の違いをわかりやすく紹介し、費用対効果やメリット・デメリットを徹底比較します。
住宅に最適な断熱リフォームを選ぶために、ぜひ参考にしてください。

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床下断熱と基礎断熱の違いとは?

床下断熱と基礎断熱の違いとは?

床下断熱と基礎断熱は、施工方法が異なります。
床下断熱は、1階の床下に断熱材を設置する工法です。床下空間と室内空間を断熱材で仕切ることにより、床からの熱の移動を防ぎます。
いっぽう基礎断熱は、建物の基礎コンクリート部分に断熱材を施工する工法です。基礎の外側もしくは内側に断熱材を設置し、床下空間を室内の一部とするようなイメージです。
それぞれのしくみをくわしく紹介しましょう。

床下断熱のしくみ

床下断熱は、床下の大引や根太と床板の間に断熱材を設置する工法です。
断熱材には、グラスウールやロックウール、発泡系の素材などが使用されます。
床下断熱工法では、床下空間は外気と通じているため、基礎に沿って設けられている床下換気口により自然換気が行われている状態です。

基礎断熱のしくみ

基礎断熱は、基礎全体を断熱材で覆うことで、外気と床下空間を遮断し、冷気や湿気の侵入を防ぐものです。
基礎断熱には、基礎コンクリートの外側に断熱材を施工する「外基礎断熱」と、内側に施工する「内基礎断熱」があります。
比較的寒冷地での採用が多く、この工法では、床下空間の温度が室内に近くなるため、配管の凍結予防も期待できます。

費用や断熱効果|床下断熱と基礎断熱を徹底比較

費用や断熱効果|床下断熱と基礎断熱を徹底比較

床下断熱と基礎断熱を費用面や性能面で比較しましたので、下表でご確認ください。

床下断熱
基礎断熱
施工費用 比較的安価 床下断熱よりは高め
断熱効果 中程度 高い
工期 短期間(1~3日) 長期になる場合もある
リフォーム適性 高い
(既存住宅におすすめ)
低い(大がかりな工事になる)

費用対効果で選ぶなら床下断熱

一般的に、床下断熱は基礎断熱よりも安めのコストで施工が可能です(選ぶ断熱材等によって価格は変動します)。
とくに既存住宅のリフォームでは、短期間かつ低コストで断熱性能を高められるため、費用対効果にすぐれているといえるでしょう。

断熱性能を重視するなら基礎断熱

基礎断熱は基礎全体を断熱材で包み込むため、熱の逃げるすき間が少なく高い断熱性能と機密性能を発揮します。
ただし、既存住宅のリフォームの場合は高額になりがちで、施工費用がネックとなります。
また基礎断熱は、断熱材がシロアリの被害を受けやすく、さらに侵入後の駆除が難しい点がリスクです。

床下断熱のメリットとデメリット

床下断熱のメリットとデメリット

床下断熱を検討する際は、メリットとデメリットの両面を知っておくことが大切です。
既存住宅のリフォームを考えている方にとっては、床下断熱の特徴を把握することで、的確な判断ができるでしょう。

床下断熱のメリット

床下断熱のメリットをあげます。

  • 施工費用が比較的安い:基礎断熱に比べて、材料費や工事費を抑えられる
  • 工期が短い:1~3日の短期間で完了する
  • 断熱材設置が簡単:既存住宅でも比較的簡単に施工ができる

床下断熱のデメリット

次に、床下断熱のデメリットを見てみましょう。

  • すき間から熱損失:木材部分や断熱材間などですき間があると、熱が逃げてしまうことがある
  • 配管凍結のおそれ:床下空間が外気温に近いため、配管凍結に注意が必要
  • 施工技術に左右される:すき間があると断熱効果が低下するため、職人の知識や技術に左右されるところがある

基礎断熱のメリットとデメリット

基礎断熱のメリットとデメリット

基礎断熱は高い断熱性能がある一方で、高めの費用や施工のむずかしさが課題となります。基礎断熱の特性を理解してから選択しましょう。

基礎断熱のメリット

基礎断熱のメリットは、以下のとおりです。

  • 高い断熱性能:連続した断熱層で高い断熱効果を発揮する
  • 配管凍結が防げる:床下空間の温度が安定するため、配管の凍結を防止できる
  • 気密性の向上:床部や床下の気密性能が上がる

基礎断熱のデメリット

最後に、基礎断熱のデメリットを紹介しましょう。

  • 施工費用が高額になりがち:床下断熱に比べると材料費や工事費が高額になりやすい
  • 専門技術が必要:適切な設計・施工技術が必要
  • シロアリのリスクが高い:シロアリの被害にあいやすく、侵入後の駆除が難しい

基礎断熱は新築のみ?リフォームでも可能か

基礎断熱は新築のみ?リフォームでも可能か

「基礎断熱に興味があるけど、既存住宅でもできるの?」といった疑問をおもちの方も多いでしょう。
結論からいうと、基礎断熱リフォームは技術的には可能なケースもありますが、さまざまな制約やコスト面での課題があるのも事実です。
ここからは既存住宅への断熱リフォームにおいて、基礎断熱を選ぶ際に気をつけておくべきことを紹介します。

基礎断熱リフォームの実現性

基礎断熱リフォームは新築時に比べて制約が多くなります。
既存住宅ではおもに内断熱工法が採用され、基礎の内側に断熱材を後付けで設置するケースが多いようです。
リフォーム時の費用は、新築時の設置費用よりも高額となる場合が多いでしょう。また、床下空間が狭い既存住宅では、施工が困難なこともあります。

基礎断熱リフォーム時の工法と制約

基礎断熱リフォームでは、以下のような制約があります。リフォーム工事が適しているかどうか、事前にしっかりと確認をしましょう。

  • 床下空間の高さ:施工に必要な作業空間が確保できない場合がある
  • 防湿・防蟻対策:気密性が高くなる反面、湿気がこもりやすくなり、シロアリ侵入のリスクも高くなる可能性がある
  • 換気口の遮断:基礎断熱の性質上、床下換気のための換気口を塞ぐ必要がある。建物の換気システムを見直す必要がでてくる

これらの制約により、既存住宅の場合には床下断熱の方が現実的な選択肢となるケースが多いでしょう。

床下断熱と基礎断熱|どちらを選ぶべき?

床下断熱と基礎断熱|どちらを選ぶべき?

ここまでの比較をふまえ、「結局どちらを選べばいいの?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
最適な選択は、住宅の状況や優先したいポイントによって変わります。床下断熱と基礎断熱、それぞれが向いているケースは以下のとおりです。

床下断熱が向いているケース

以下の条件に当てはまる場合は、床下断熱がおすすめです。

  • 元々が床下断熱の住宅
  • 既存住宅の断熱リフォーム
  • 費用を抑えたい
  • 短期間での工事を希望
  • 床下設備の点検ができることを重視したい

基礎断熱が向いているケース

以下の条件に当てはまる場合は、基礎断熱がおすすめです。

  • 元々が基礎断熱の住宅
  • 新築住宅を建築予定
  • 高い断熱性能を求めている
  • 床暖房の設置を検討している
  • 全館空調システムを導入予定

これらのポイントを考慮して、適した工法を選択しましょう。

断熱リフォームなら床下断熱がおすすめ|ご相談をお待ちしています

断熱リフォームなら床下断熱がおすすめ|ご相談をお待ちしています

既存住宅への断熱リフォームを検討されている場合には、床下断熱がおすすめです。
基礎断熱に比べて費用を抑えられ、短期間での工事が可能なため、断熱リフォームとしてはより現実的で費用対効果の高い選択肢となります。
ただし、住宅の構造や立地条件によって最適な工法は異なるため、専門業者に確認してもらいましょう。

床下断熱リフォームをご検討の際は、まずは床下のプロ「アサンテ」へご相談ください。アサンテでは、調査~お見積は無料で行っております。

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