ホーム戸建て住宅の断熱リフォーム床下断熱にはグラスウールを選ぶべき?プロが教える特徴とメリットとは

床下断熱にはグラスウールを選ぶべき?プロが教える特徴とメリットとは

2025/9/22

床下断熱にはグラスウールを選ぶべき?プロが教える特徴とメリットとは

「グラスウールってどんなメリットがあるの?」
「本当にグラスウールが最適なの?」
住宅の断熱施工をおこなう際に、断熱材選びで多くの方に検討されるのがグラスウールです。
しかし、本当にグラスウールがいいのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、床下断熱材としてのグラスウールの特徴から、メリットやデメリット、またおすすめのグラスウールまでプロの視点からくわしく紹介します。

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床下断熱材としてのグラスウールとは|特徴と基礎知識

床下断熱材としてのグラスウールとは|特徴と基礎知識

グラスウールは、住宅の断熱材としてもっとも利用されている素材の一つです。
とくに床下断熱においては、その特性を理解した上でグラスウールを適切に使用することで、優れた断熱性能を発揮するといわれています。
では、なぜグラスウールが床下断熱材として選ばれるのか、その理由をくわしく見ていきましょう。

無機質繊維系グラスウールの特徴

グラスウールは、リサイクルガラスなどを高温で溶かし、繊維状に加工した無機質繊維系の断熱材です。
髪の毛よりもさらに細い極細のガラス繊維が複雑に絡み合うことで、内部に無数の空気層をつくります。断熱性能の秘密は、この動かない空気層にあるのです。
空気は熱伝導率がとても低いため断熱性に優れますが、対流によって動いてしまうと断熱効果が失われてしまいます。
グラスウールの繊維構造は、空気を細かく区切って動きを静止することで、高い断熱性能を実現しているのです。

床下断熱材に求められる性能

床下断熱材には、以下のような性能が求められます。

  • 断熱性能:熱の移動を抑制する
  • 耐湿性:床下は湿気がこもりやすいため
  • 耐久性:一度施工したら長期間性能を維持する必要がある
  • 形状保持性:自重でたるんだり、ずれたりしない
  • 防虫性:シロアリなどの害虫被害を防ぐ
  • 施工性:住宅に合わせて柔軟に加工できる
  • 経済性:初期費用とランニングコストのバランスがいい

グラスウールはこれらの期待される性能を高いレベルで満たしているため、床下断熱材として広く採用されているのです。

グラスウールの種類|密度と繊維の太さによる性能の違い

床下断熱に使用されるグラスウールには、繊維の太さと密度によってたくさんの種類やランクがあります。
密度とは、1㎥あたりの重量をkgで表したものです。
一般的には、密度10K、16K、24K、32Kと数値が大きくなるほど断熱性が高くなり、高性能グラスウールでは、40K、48Kなどもあります。

また普通のグラスウールと高性能グラスウールでは、繊維の太さが違うのです。
たとえば普通のグラスウールが7~8μm(マイクロメートル)程度のところ、高性能グラスウールは4~5μm程度と、繊維をより細くしたものとなります。
繊維が細くなることで容積に対する繊維の本数が多くなり、1つひとつの空気室が小さくなって数が増えるため、高い断熱性能が発揮されるのです。

断熱材のタイプ
密度(kg/㎥)
熱伝導率(W/m・K)
(平均温度25℃)
普通のグラスウール 10 0.050
16 0.045
24 0.038
32 0.036
高性能グラスウール 16 0.038
24 0.036
32 0.035
40 0.034
48 0.033

参考:硝子繊維協会公式サイト

密度が高いほど断熱性能はアップしますが、それとともに価格も高くなります
そのため実際に施工する際には、建物の構造や地域の気候条件、予算などを総合的に判断して選択する必要があるのです。
どのグラスウールを使うのかは、経験豊富な業者へ確認するといいでしょう。

床下断熱にグラスウールを選ぶメリット

床下断熱にグラスウールを選ぶメリット

グラスウールが床下断熱材として広く採用される理由は、複数のメリットがバランスよく備わっているからです。
ここでは、実際の施工経験から見えてきた、グラスウールならではのメリットを紹介します。

価格が安くてコストパフォーマンスがよい

価格が安くてコストパフォーマンスがよい

出典:硝子繊維協会公式サイト

グラスウールの最大の魅力は、高い断熱性能を比較的安価に実現できることにあります。
グラスウールは主となる成分がガラスであるため、経年劣化が少ないのです。
JIS規格に適合したグラスウールは、正しく施工をすれば長期にわたって性能が維持できます。

高い断熱性能と省エネ効果

グラスウールの熱伝導率は、以下のとおりです。

  • 一般的なグラスウール:0.036~0.050W/(m・K)程度
  • 高性能のグラスウール:0.033~0.038W/(m・K)程度

熱伝導率の数値が低いほど熱が伝わりにくいため、断熱性能が高くなります。
床下断熱を施工することで、床下からの冷気を防ぎ、暖房の効きがよくなるため光熱費の削減が可能です。
とくに高性能グラスウールを使用することで、より効率的に冬季でも快適な室内環境を維持できるでしょう。

ガラスなので不燃性で安全

グラスウールはガラスが原料であり、一部の製品は建築基準法で定める不燃材料に認定されています。
万が一の火災でも、有毒ガスを発生させることなく、延焼を防げるのです。
床下は電気配線や給湯管など、火災リスクのある設備が集中する場所でもあるため、不燃性の断熱材を使用することは、住まいの安全性を高める上で重要となります。

シロアリなど害虫の被害が少ない

グラスウールは原料がガラスなので、シロアリなどが好むものではありません。
そのため、床下にありがちなシロアリなどの害虫による被害リスクは低い傾向があります。
ただし、周辺の木材部分への害虫対策は別途必要となります。

吸音による快適性の向上

グラスウールの繊維構造は空気を多く含むため、音を吸収する効果もあります。
そのためグラスウールの断熱材を住宅へ施工することで、屋外の騒音を軽減でき、室内の快適性を保てるのです。
同時に楽器演奏や赤ちゃんの泣き声など、屋内の気になる音漏れを軽減させられる可能性もあります。

床下断熱にグラスウールを選ぶデメリットと対策

床下断熱にグラスウールを選ぶデメリットと対策

グラスウールには多くのメリットがある一方で、正しく理解しておくべきデメリットもあります。
デメリットを把握した上で適切な対策をとることが、長期的に優れた断熱性能を維持するコツです。

湿気対策が必須

グラスウール最大の弱点は、水分を含むと断熱性能が著しく低下することです。
水分を含んだグラスウールは、繊維間の空気層が水で満たされ、熱伝導率が上昇してしまいます。
床下は地面からの湿気が上がりやすく、また外気との温度差により結露が発生しやすい環境です。
そのため、防湿層付きのグラスウールを使用するか、別途防湿シートの施工が必要となります。ただし、床部においては一定の条件下で防湿層の省略が認められています。
たとえば、アサンテの高断熱施工は防湿シートを設置していません

施工技術や経験が断熱性能を左右する

グラスウールは柔軟性がある反面、隙間なく施工することに技術と経験が必要です。
わずかな隙間でも、そこから熱が移動し、断熱効果を大きく損なう原因となります。
とくに配管や配線の周り、部材の接合部分などは、施工の難易度が高く、熟練の技術が必要です。
専門業者の施工とDIYでの施工では、同じ材料を使用しても断熱性能に大きな差が出ることもあります。
また定期的に床下を点検することで、早めに適切な対応がとれます。

おすすめの断熱材|旭ファイバーグラスのアクリアご紹介

おすすめの断熱材|旭ファイバーグラスのアクリアご紹介

アサンテの床下断熱リフォームには、旭ファイバーグラス社製のグラスウール「アクリア」シリーズを採用しています。
「アクリア」は、床下断熱に最適な高性能グラスウールです。
床用アクリアの特徴は以下のとおりとなります。

  • 高い断熱性能:熱伝導率0.036W/(m・K)(密度24K)
  • 優れた施工性:適度な弾力性で隙間なく施工できる
  • 環境配慮:ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆
  • 透湿性:水蒸気を通しやすく断熱材の内部に湿気を溜め込まない

このようにアクリアは、グラスウールのデメリットも回避させられる優れた高性能グラスウールとなっています。

床下断熱のご相談なら床下のプロアサンテへおまかせください

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床下断熱は、お住まいの快適性と省エネ性をアップさせられるおすすめの工事です。
そしてグラスウールという優れた断熱材も、適切な施工があってこそ本来の性能を発揮します。

アサンテは床下のプロフェッショナルとして、50年以上の実績を積み上げてまいりました。
床下環境の調査から最適な断熱材の選定、確実な施工まで、トータルでサポートいたします。
とくにシロアリ防除や床下湿気対策も同時に行えるため、床下環境を総合的に改善できることが強みです。
無料床下診断では、床下の現状をくわしく診断し、お客様の住まいに最適な断熱プランをご提案します。調査・お見積りは無料で承ります。
足元の冷えにお悩みの方、光熱費を削減したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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▼参考リンク

・旭ファイバーグラス公式サイト
・硝子繊維協会公式サイト

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