ホーム戸建て住宅の断熱リフォームヒートショック対策には床下断熱がおすすめ?原因から解決策を徹底解説

ヒートショック対策には床下断熱がおすすめ?原因から解決策を徹底解説

2025/9/22

ヒートショック対策には床下断熱がおすすめ?原因から解決策を徹底解説

寒い季節になると、テレビなどでよく耳にする「ヒートショック」。
この現象は、温度差によって血圧が急激に変動することにより起こる症状で、最悪の場合は命にかかわることもあります。
とくに高齢者や持病のある人にとって、ヒートショックは深刻な問題です。
しかし、適切な知識をもち対策をとれば、ヒートショックのリスクを低下させることはできます
この記事では、ヒートショックの原因から症状、効果的な解決策までを紹介しますので、ご家族の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。

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ヒートショックとは

ヒートショックとは

ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかる現象のことです。
おもに寒い季節に、暖かい部屋から寒い場所、反対に寒い場所から暖かい場所へ移動したときに起こります。
人間の体は、寒さを感じると血管が収縮して血圧が上昇し、逆に暖かさを感じると血管が拡張して血圧が下がるのが特長です。
この血圧の急激な変化により、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。
なお「ヒートショック」は病名ではなく、温度変化によって起こる身体の反応をさす現象の名前です。
日本では、年間約19,000人が入浴中に亡くなっていると推計されたこともあり、これは交通事故による死亡者数(平成30年で3,532人)を上回る数字です。
すべてヒートショックが原因とは限りませんが、冬場の方が死亡者数が多く、入浴時に起こるヒートショックに関連していると考えられています

ヒートショックが起こる原因

ヒートショックが起こる原因

ヒートショックが起こるおもな原因は、急激な温度変化による血圧の乱高下であり、具体的にはつぎのような状況で発生しやすくなります。

温度差の大きい部屋間の移動

暖房のきいた暖かい部屋から寒い廊下や脱衣所、浴室への移動時に起こりやすくなります。温度差が大きい空間を行き来する場合は注意しましょう

入浴時の急激な温度変化

入浴をする際には、寒い脱衣所で衣服を脱ぐことで体温が下がり、冷たい浴室に入ってさらに体が冷え、その後熱いお湯に浸かり急激に体温が上昇するものです。
この一連の温度変化が血圧を大きく変動させます

夜中にトイレへ行く際の温度差

冷え込んだ夜中に暖かい布団から出て、冷たい廊下を通りトイレへ向かう際も、温度差によってヒートショックが起こりやすい状況です。

断熱性能が低い住宅

断熱性能の低い住宅では、部屋間の温度差が大きくなりがちです。
また北向きの部屋や浴室や洗面所、トイレなどの水回りはとくに冷えやすく、リスクが高まります。

生活習慣が原因

長時間の入浴や熱すぎるお湯の使用、飲酒後の入浴などが習慣化されている場合も、ヒートショックのリスクを高める要因となります。

ヒートショックの症状

ヒートショックの症状

ヒートショックによって現れる症状は、軽いものから生命にかかわる重篤なものまでさまざまです。
早い段階で症状を認識することにより、適切な対処が可能になります。
ここではヒートショックの症状を紹介しましょう。

初期の症状

めまいやふらつき、立ちくらみなどは初期によく見られる症状です。
また、動悸や息切れ、頭痛、吐き気なども現れることがあります。
これらの症状は血圧の急激な変化によるもので、軽くみてはいけません。

中等度の症状

血圧の変動がさらに大きくなると、意識がもうろうとしたり、手足のしびれや脱力感を感じたりします。
また、胸の痛みや圧迫感、強い頭痛などが現れることもあります。

重篤な症状

もっとも危険な症状としては、以下のようなものがあります。

  • 意識を失う
  • 呼吸困難
  • 激しい胸痛
  • 半身の麻痺 など

これらは心筋梗塞や脳梗塞、不整脈などの重篤な疾患の症状であり、緊急の医療が必要な状態です。

入浴中の症状

入浴中にヒートショックとなった場合には、浴槽内で意識を失って溺れる危険性もあるでしょう。
体が動かなくなったり、浴槽から自分で出ることができなくなったりするケースもあるため、入浴時にはいちだんと注意が必要です。

ヒートショックになりやすい人の特長

ヒートショックになりやすい人の特長

ここからはヒートショックになりやすい人の特長を紹介します。

ヒートショックになりやすい年齢層

65歳以上の人は、血管の弾力性が低下し、体温調節機能も衰えているため、ヒートショックの危険性が高くなります。
また筋肉量の減少により、体温を維持する能力も低下しているため、とくに注意が必要です。

持病や既往歴のある人

高血圧、糖尿病、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患などの持病がある人は、血管系統に負担がかかりやすく、ヒートショックの心配が高くなります。

生活習慣に原因がある人

ふだんから運動不足や、喫煙習慣のある人は血管の状態が悪化しており、ヒートショックのリスクがあがります。
また、肥満の人も心臓への負担が大きいため注意が必要です。

服薬している人

血圧降下薬や血管拡張剤などを服用している人は、薬の効果と温度変化による血圧変動が重なり、より大きな変化が起こる可能性があります。

住環境に問題がある家に住んでいる人

築20年以上となる住宅の多くは、現在の断熱基準を満たしておらず、ヒートショックのリスクが高いといえるでしょう。
暖かいリビングから、冷え切った洗面所や浴室への移動は、ヒートショックの危険性を高めます。
築年数の古い住宅に住んでいる人や、浴室に暖房設備がない人は、家の中での温度差が大きくなりやすいため注意が必要です。

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ヒートショックを防ぐには|効果的な対策

ヒートショックを防ぐには|効果的な対策

ヒートショックは適切な対策をとることで、予防ができます。
ここからは具体的な対策をご紹介しましょう。

入浴時にできる対策

入浴前には小型のヒーターなどを使用し、脱衣所と浴室を暖めておくことが大切です。
お湯の温度は38〜40度程度のぬるめに設定し、急に熱いお湯へ入らないよう、足先から徐々に体を慣らしていきます。
入浴時間は10分程度にとどめ、長湯は避けましょう。

住環境の改善

ヒートショックの根本的な解決策として、床下断熱リフォームが効果的です。
床下の断熱性能を向上させることで、足元からの冷えを改善し、部屋間の温度差を軽減できます。
応急対策として、脱衣所や廊下、トイレに暖房器具を設置することも有効ですが、毎日の光熱費や安全性を考えると、断熱リフォームによる根本的な改善がおすすめです。

夜間のトイレ対策

夜中にトイレへ行く際は、厚手の羽織ものやスリッパを着用し、暖かさを保った状態にします。

日常生活での体調管理や注意点

急激な温度変化を避けるため、外出時は十分な防寒対策をし、室内に入った際は徐々に衣服を脱ぐようにします。
飲酒後の入浴は血管拡張作用により危険性が高まるため、避けましょう。
また日頃から適度な運動を心がけ、血管の健康を維持します。
定期的な健康診断を受け、血圧や血糖値などの数値を把握しておくことも大切です。

家族間での情報共有

高齢者がいる家庭では、入浴時間を家族に伝える、長時間音が聞こえない場合は声をかけるなど、家族間での見守り体制を整えましょう

ヒートショックが起きたら|対処法をご紹介

ヒートショックが起きたら|対処法をご紹介

ここからは、万が一ヒートショックと思われる症状が現れた場合の対処法を紹介します。
迅速で適切な対応が、重篤な事態を避けるカギとなります。

症状が軽いとき

めまいやふらつきを感じたら、まずは安全な場所で座るか横になり、安静にしましょう。
急激な動作は避け、ゆっくりと体を温めます。症状が軽減されるまで、無理をして動かないことが重要です。

意識がはっきりしている場合の対応

体を毛布やタオルで包んで保温し、カフェインや酒類ではない温かい飲み物を少しずつ飲ませます。
血圧測定が可能であれば数値を確認し、医療機関への相談を検討しましょう。

緊急時の対応

意識がない、呼吸が困難、激しい胸痛などの重篤な症状が現れた場合は、直ちに119番通報をします。
AED(自動体外式除細動器)が利用できる場合は、指示に従って使用します。

入浴中の対処法

浴槽内で発見した場合は、まず安全を確保してから救出します。
体が冷えている場合は、急激に温めるのではなく、徐々に体温を回復させましょう

医療機関で受診

軽度の症状でも、一度医師に相談することをおすすめします。
とくに高齢者や持病のある人は、たとえ症状が軽くても医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。

家の中の温度差が気になる場合にはアサンテにご相談ください

家の中の温度差が気になる場合にはアサンテにご相談ください

ヒートショック対策の根本的な解決策のひとつとして、住環境の改善があげられます。
家の中の温度差が大きく、ヒートショックのリスクが心配な場合は、床下断熱リフォームの検討がおすすめです。
床下の断熱リフォームにより室内の温度を高めることで部屋間の温度差を軽減でき、より安全で快適な住環境が実現します。
床下断熱リフォームは初期投資こそ必要ですが、暖房効率が上がることで光熱費の削減効果も期待でき、長い目で見れば経済的なメリットも大きいものです。

床下断熱は他の断熱工事と比較しても、住みながら施工ができ、工期も短くすむため、コストパフォーマンスにすぐれています。

家族の安全と健康のために、まずは現在のお住まいの断熱状況を専門家に診断してもらうことから始めてみませんか。
アサンテでは、無料で床下の診断やご相談を受け付けています。ぜひお気軽にご相談ください

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▼参考リンク

・一般社団法人日本サステナブル建築協会『「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存知ですか?』

・厚生労働省『浴室内の死亡として報告された事例についての検討』

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