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ネズミ駆除に超音波は効果ない?
仕組みとネズミ駆除で失敗しないための対策を解説

ネズミの被害に悩まされている方のなかには、市販の超音波機器を使った駆除を試みた経験がある方がいらっしゃるかもしれません。超音波機器は手軽に設置できて薬剤も不要なネズミ対策の方法ですが、実際のところ効果はどの程度見込めるのでしょうか。
この記事では、超音波によるネズミ駆除の仕組みと、効果が出にくい理由、効果的なネズミ駆除の方法を詳しく解説します。
超音波によるネズミ駆除とは
市販されているネズミ対策グッズのなかでも、薬剤を使わずに設置するだけという手軽さがある超音波式の対策グッズですが、その効果や限界についてしっかり理解しておくことが重要です。
ここでは、超音波タイプの駆除機器の仕組みや機器のタイプ、設置時の注意点を解説します。
超音波によるネズミ駆除の仕組み
超音波駆除機器は、人間には聞こえない高周波の音波(20~40kHz程度)を発生させてネズミを追い払う装置です。
ネズミは人間よりもはるかに敏感な聴覚を持っており、この高周波音に対して不快感や恐怖感を抱く特性があります。この特性を利用して、ネズミが嫌がる音環境を人工的に作り出すことで「この場所は危険だ」と認識させ、餌探しや巣作りをやめて別の場所へ移動させることを目的としています。
機器のタイプごとの特徴
ネズミ駆除に使用される超音波機器にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を理解しておくことで、設置環境や目的に適したものを選びやすくなります。
機器のタイプは、コンセント式や乾電池式、USB式、ソーラー充電式などさまざまで、使用シーンによって適したタイプは異なります。
例えば、屋内の寝室やキッチン周辺などにはコンセント式、物置やガレージなど電源の取りづらい場所には乾電池式やUSB式が向いています。また、屋外でネズミの侵入が懸念されるケースでは、ソーラー充電式を設置して一定の防御ラインをつくることも可能です。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
コンセント式 |
・電源に接続するだけで手軽に使用可能 ・長時間稼働が安定している |
・設置場所がコンセントの位置に制限される ・屋外や離れた場所では使用が難しい |
乾電池式・USB式 |
・持ち運びしやすい ・電源がない場所でも使える |
・電池交換や充電が必要 ・稼働時間に制限がある |
ソーラー充電式 |
・電源不要で屋外でも使用可能 ・環境に優しい |
・日照が少ない場所では十分に充電できない ・設置には工夫が必要 |
超音波機器はネズミにとって居心地の悪い環境を作り追い出すための手段なので、物理的な侵入経路の遮断なども併せて行うのがポイントです。
設置場所や障害物の影響
超音波駆除機器の効果は、設置場所や周囲の環境によって大きく変わります。
超音波は光と同じように直進する性質があるため、家具や壁などの障害物があると音波が遮られ、効果が届く範囲が限定されるという特徴があります。特に、間仕切りの多い住宅や本棚・冷蔵庫などの大型家電が密集している場所では音波が十分に拡散されず、デッドスペースが生まれやすくなります。
ネズミ駆除に超音波が効果がないといわれる4つの理由

超音波でネズミを追い払えると期待して導入したものの、実際には思ったような効果が得られなかった場合、どういった理由が考えられるのでしょうか。ネズミ駆除に超音波が効果がないといわれる4つの理由を解説します。
ネズミが音に慣れてしまう
超音波のパターンが単調である場合、一時的に効果を発揮してもネズミが次第に音に慣れてしまうことがあります。継続的に同じ刺激を受けることで反応が鈍くなり、最終的には無視されてしまいます。
特に、周波数や音量に変化がない単一出力の機器を使っていると、数日〜数週間で慣れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
ネズミが別ルートを通るようになる
超音波の届く範囲は限られており、室内の家具や壁によって音波が反響したり弱くなったりするため、必ず音の届かない死角が生まれてしまいます。
賢いネズミはこのような場所を把握し、壁沿いや壁の裏、天井裏、配管沿いなど人間の目に触れにくい経路を新たな通り道として活用するようになります。その結果、「超音波機器を設置したのに、別の場所でネズミの気配がするようになった」「以前とは違うルートで侵入されている」といった状況が発生することがあります。
家具や壁で家全体に効果が及ばない
超音波駆除機器の弱点は、音波が直進性を持つため障害物を通り抜けられないことで、壁や家具に遮られた場所には効果が及ばないという問題があります。
できるだけ障害物の少ない開けた場所に設置する
複数台の機器を配置する
ネズミの通り道となりやすい場所に重点的に設置する
こういった工夫で音波の死角が減り、より効果が期待できますが、根本的な解決には至らないでしょう。
しっかりネズミを駆除する方法
ネズミによる被害を根本から解決するためには、単発的な対処ではなく状況に応じた適切な手段を選ぶことが重要です。ここでは、効果的なネズミ駆除の考え方を詳しく解説します。
ネズミ駆除は対策を組み合わせることが大切
ネズミ駆除は、一つの方法に頼るだけでは十分な効果が得られないことが少なくありません。ネズミは適応力の高い動物で、環境の変化にもすぐに対応してしまうため、再発を防ぐためには複数の対策を組み合わせることが重要です。
侵入を防ぐ環境づくり:侵入経路となり得る隙間を金網やパテなどで封鎖
生活環境の見直し:ネズミのエサとなる食べ物やゴミなどをしっかりと管理
トラップや忌避剤、忌避装置の活用:粘着シートや毒餌、忌避剤、忌避装置を活用
ネズミは警戒心が強く学習能力が高いので、侵入させない、住みづらくする、捕らえるなど、異なる視点で複数の手法を組み合わせて総合的に対策を講じることで、再侵入や繁殖のリスクを減らすことができます。
自力での対策に限界を感じたら早めにプロに相談
ネズミ駆除の成功のために複数の対策を組み合わせるには、ネズミの行動パターンや棲み着きやすい場所、侵入口の見極めなど専門的な知識が必要です。
また、初期の段階では、超音波機器など市販の対策グッズである程度の効果が見込める場合がありますが、ネズミが家の構造内部に入り込んでしまっている場合は個人の力だけで完全な駆除を行うのは困難です。また、ネズミが一度繁殖してしまうと、一気に数が増えて手に負えなくなるケースも少なくありません。
被害をできる限り抑えるためにも、ネズミ被害に気づいたら早めに専門業者に相談することがおすすめです。
プロによるネズミ駆除の方法

専門業者によるネズミ駆除では、まず現地調査を通じて被害状況やネズミの種類、侵入経路などを詳細に分析します。そのうえで、住宅の構造や被害の程度に応じた適切な対策プランが提案されます。
実際の駆除作業では、侵入口の封鎖やトラップ・毒餌の設置、清掃と殺虫、再発防止のための環境改善といった作業を総合的に実施します。再発時の相談に乗ってもらえるなど継続的なサポートを提供している業者もあります。
公益社団法人 日本ペストコントロール協会に加盟している業者であれば、一定の技術力や信頼性が担保されていると考えられます。ネズミ駆除を依頼する際は、こうした協会に加盟しているかどうかも1つの判断基準になるでしょう。
■ネズミ駆除でお困りの方はプロにお任せください
ネズミは一度棲み着いてしまうと、さまざまな被害を引き起こす厄介な存在です。超音波機器をはじめとする市販の対策グッズでは効果が限定的な場合も多く、再発リスクもゼロにはなりません。だからこそ、被害が広がる前に信頼できる専門業者への相談が大切です。
しっかりとした対策で、大切な住まいをネズミの脅威から守りましょう。
アサンテでは、害獣駆除のプロとして、調査から施工、アフターケアまで一貫して対応しています。
1. 現地調査で侵入経路・被害状況を的確に把握
2. 住環境に配慮した駆除方法を提案
3. 駆除後の問い合わせやアフターフォローにも迅速に対応
4. 日本ペストコントロール協会加盟でしっかりと対応
5. ネズミだけでなく、ハクビシン・アライグマなどの害獣にも対応可能
大切な家を守るために、アサンテの害獣駆除をご検討ください。