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アライグマの行動パターンとは?
習性と被害を防ぐ対処法を解説

アライグマの行動パターンとは?習性と被害を防ぐ対処法を解説

夜間に屋根裏で物音がするけれど音の正体がわからず、不安に感じていませんか?アライグマは人間の前になかなか姿を見せず、気付かないうちに屋根裏や床下へ侵入して活動していることがあります。アライグマに対して適切に対策するためには、行動パターンを把握し、出没しやすいタイミングや場所などを知っておくことが重要です。

本記事では、アライグマの行動パターンや習性と、それらを踏まえた被害を防ぐための対処法を解説します。

アライグマの5つの行動パターン

アライグマの行動パターンには、被害の防止につながる多くのヒントがあります。ここでは、対策を考えるうえで押さえておきたい、アライグマの5つの習性を紹介します。

①夜中に活動が活発化する夜行性

アライグマは夜行性で、日没から明け方にかけて活発に行動します。昼間は物陰や茂みなどで休息し、夜になるとエサを求めて庭や住宅周辺を歩き回ります。活動中に屋根裏や床下に侵入して、そのまま寝床とするケースも多く、人目につかない夜間に足音や物音が聞こえる原因となります。
また、いったん特定の場所を寝床と認識すると、夜間の活動後に繰り返し戻ってくる傾向があります。

②一年を通して活動?季節による行動の変化

アライグマは通年活動する動物で、冬眠をしないため一年中被害が発生する可能性があります。季節によってエサの種類や入手しやすさが変わるため、行動パターンにも違いがみられます。

詳しくは後述しますが、春から夏にかけては昆虫や果実が豊富な畑や果樹園での被害が増加する傾向があり、秋冬は自然界でのエサが減少するため、生ゴミや家庭菜園、貯蔵している農作物を狙う頻度が高まります。また、気温が下がる冬季には、暖かい場所を求めて住宅への侵入が増える傾向があり、暖房設備のある建物内部や温水管周辺などに潜り込むケースもあります。

③巣作りで縄張りを主張

アライグマは繁殖のためや、外敵から身を守るために屋根裏や床下に巣を作ることが多く、断熱材や木材を掘り起こして営巣します。巣を構えた場所は縄張りの一部とみなされ、アライグマが何度も戻ってくる要因となります。

④手先が器用で高い場所や狭い隙間を移動

④手先が器用で高い場所や狭い隙間を移動

アライグマの前肢は5本の指を独立して動かせる構造になっており、ドアノブや容器のフタを開けるなど、人間の手のように器用な動作が可能です。こうした器用さに加え、木登りや雨樋を使った昇降も得意で、屋根や天井裏といった高所にも自在に移動できます。

さらに、アライグマの体はしなやかで、5cm程の隙間があれば体を押し込んで侵入できるといわれています。通風口や基礎部分の換気口、劣化した板壁の隙間なども侵入経路になりやすいため注意が必要です。

⑤雑食性で広範囲を移動

アライグマは果実や野菜だけでなく、昆虫や小魚なども食べる雑食性の動物です。環境に応じて多様な餌が確保できるため、山林や農地、川沿いの湿地、住宅街に至るまでさまざまな場所に出没します。一晩で数キロ単位を移動するケースもあり、雑食性と移動範囲の広さが生息域を広げる要因とされています。

アライグマの季節ごとの行動の変化

アライグマは冬眠をしない動物のため、一年を通じて活動を続けますが、季節によって行動パターンや好む場所が変化するため、時期に応じた対策が重要です。

春から夏にかけては昆虫や果実を狙って畑や果樹園への出入りが増える傾向があります。春は繁殖期なので特にメスは静かで安全な環境を求めて屋根裏や床下など人の出入りが少ない場所を巣として選び、長期間そこに留まって子育てを行います。
真夏には暑さを避けるため、床下や建物の北側など直射日光の当たらない涼しい場所で過ごす時間が長いと考えられています。

秋は冬に備えて栄養を蓄積する必要があるため行動範囲が拡大し、被害報告が多くなる傾向です。木の実や熟した果実を求めて畑に侵入したり、生ゴミや家庭菜園、貯蔵している農作物を狙ったりする頻度が高まるため、人目に触れる機会も増加します。

気温が下がる冬季には寒さを回避するために暖かい場所を求めて住宅への侵入が増える傾向があり、屋根裏や建物の土台付近、温水管周辺など温度変化の少ない場所に身を潜めます。

このような季節ごとの行動変化を理解することで、より効果的な対策を講じることが可能になるでしょう。

アライグマの行動パターンが引き起こす被害

アライグマの行動パターンが引き起こす被害

アライグマは夜行性のため、人が寝静まった夜間に歩き回り、足音や物音で住人の睡眠を妨げることがあります。

断熱材や配線をかじって傷つけることもあり、雨漏りや漏電といった被害につながるおそれもあります。

また、雑食性であるアライグマは、家庭ごみや農作物を荒らすことも多く、通年で活動するため被害が長期化する傾向があります。屋根裏への定着や侵入の兆候を見過ごすと、被害がさらに拡大してしまうため、アライグマの行動パターンを理解したうえで早期の対策を講じることが重要です。

アライグマの行動パターンに基づいた対処法

アライグマの行動パターンや習性に合わせた対策を取ることで、効果的に対策を進められます。この章では、アライグマの習性に基づいた具体的な対処法を紹介します。

アライグマが嫌がる光・音・匂いで追い払う

アライグマを家から遠ざけるには、センサーライトや防犯ブザーなどの光や音による刺激が効果的です。アライグマは夜間に静かな場所を選んで行動するため、不意に強い光や音が発生すると危険を察知して近づきにくくなります。
また、アライグマは見慣れない匂いや刺激にも敏感なため、木酢液や忌避スプレーなどの強い匂いを使った対策もおすすめです。

ただし、同じ刺激ばかりでは慣れてしまう可能性があるため、音や光、匂いの種類と設置方法を定期的に見直し、状況に応じて調整しながら対策を続けることが大切です。

餌となる生ゴミやペットフードの管理を徹底する

家庭から出たゴミは蓋付き容器に入れ、収集日の前夜から屋外に放置することは避けましょう。また、ペットフードや野菜くずも外に出しっぱなしにせず、夜間は室内に保管してください。アライグマは雑食性で、食べ物の匂いに敏感です。家庭ごみやエサの匂いを頼りに人家の周辺へ現れるため、しっかり管理して寄せ付けにくい環境を整えましょう。

侵入されそうな隙間は金網などで頑丈に塞ぐ

アライグマはわずかな隙間からでも侵入できるので、通気口や床下の開口部、劣化した木部など侵入経路になりやすい隙間はしっかり塞ぎましょう。
防鳥ネットやビニールシートのようなやわらかい素材では、鋭い爪で破られるおそれがあります。アライグマの侵入を防ぐには、ステンレス製の金網やパンチングメタルなど、強度の高い素材を選ぶのがポイントです。

自分で対策するのは注意が必要?プロに相談すべき理由

アライグマの捕獲には法的な手続きや申請が必要で、対応を誤ると思わぬトラブルに発展するおそれがあるため注意が必要です。この章では、自分で対策する際の注意点とプロに任せるメリットを紹介します。

アライグマは鳥獣保護管理法により保護・管理されている

アライグマは鳥獣保護管理法により保護されているため、許可なく捕獲することはできません(追い出し作業のみであれば許可は不要)。無許可で捕獲すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるおそれがあります。

さらに、アライグマは特定外来生物にも指定されており、捕獲後の運搬や飼養、譲渡なども原則として禁止されています。法律面のトラブルを防ぐためにも、アライグマの侵入や被害が疑われる場合は、まず害獣駆除のプロに相談するのがおすすめです。

プロによるアライグマ対策のメリット

害獣駆除のプロにアライグマ対策を依頼するメリットは、アライグマの行動パターンを踏まえた対応ができる点にあります。
例えば、活動時間に合わせて調査機器を設置したり、移動ルートになりやすい場所を重点的に点検したりすることで、アライグマの侵入状況を的確に把握できます。さらに、屋根裏などに潜んでいるアライグマの追い出しも、行動パターンや習性を踏まえて安全性に配慮して実施されます。

フンの除去や清掃も任せられるほか、再侵入防止のための対策も含めて適切に行われるため、安心感を持って任せることができるのがメリットです。

業者を選ぶ際は、ペストコントロール協会に加盟しているかどうかも確認してみましょう。加盟業者は衛生管理や作業の安全性で一定の基準をクリアしており、対応の質に信頼が持てると考えられます。

■アライグマの被害に困ったらプロに相談しよう

アライグマの被害に困ったらプロに相談しよう

アライグマは夜間に行動し、人目につかない時間帯に屋根裏などへ侵入します。行動パターンに基づいて適切に対応しなければ、再侵入や被害の拡大を招くおそれがあります。個人での対処は難しいため、アライグマ侵入の兆候に気付いた段階で、害獣駆除のプロに依頼するのがおすすめです。

アサンテでは、アライグマの習性を踏まえた調査と対策を一貫して実施しています。

1. 行動時間や移動経路を考慮した現地調査を実施

2. 屋根裏や床下に潜むアライグマの追い出しに対応

3. フンや尿の清掃・殺虫を含めた衛生処理を実施

4. 金網やパネルなどで侵入経路を塞ぎ、再発を防止

5. ハクビシンやネズミなど、ほかの害獣・害虫にも幅広く対応

大切な家を守るために、アサンテの害獣・害虫駆除をご検討ください。

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