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ゴキブリ対策
キホンのキ

自宅に出たら嫌な虫といえば、まずゴキブリを挙げるひとも多いのではないでしょうか。
どんな対策をとればいいか、駆除用品のメリット・デメリット、住宅環境の違いによる対策の違い、業者選びのポイントなど、幅広い観点からまとめました。
目次
ゴキブリの基礎知識
日本で、住宅に侵入するゴキブリの種類は、主にクロゴキブリとチャバネゴキブリです。いずれも高い繁殖力と生命力を兼ね備えています。
食料や水、暖かい場所を求めて家屋内に侵入します。雑食性で、食べかすや生ゴミの他にも、紙類、仲間の糞や死骸など、さまざまなものを食べます。
メスは生涯で数百個もの卵を産み、卵は3週間から2ヶ月程度で孵化します。

クロゴキブリ

チャバネゴキブリ
家の中でゴキブリが好む場所はどこ?
住まいの中でも、ゴキブリが特に好む場所があります。
・食料が多い(キッチン、ダイニングなど)
・湿気が多い(浴室・洗面所・シンク下・植木鉢の受け皿など)
・狭くて暗い(押入や引き出しの中・家具と壁の隙間など)
・暖かい(電化製品の下や裏側など)
これらの条件がそろった場所に潜んでいるケースが多いです。
冷蔵庫の下や、キッチンの排水口周りは特に条件がそろっている場所なので、こまめに清掃しましょう。
市販のゴキブリ対策商品ってどんなものがある?
市販のゴキブリ対策商品は多種多様です。目的、ゴキブリの多寡、ご家庭の状況に応じて選ぶのをおすすめします。
エアゾール(スプレー)
ゴキブリに直接噴射することで駆除できます。即効性が高いので、目の前にあらわれたゴキブリをすぐに駆除したい場合に使用すると効果的です。
ただし、ゴキブリにうまくスプレーがかからないと、ゴキブリが逃げて隠れてしまうことがあります。荷物が多い場所や狭い部屋で使う際は慎重に噴射してください。
くん煙剤・くん蒸剤
部屋全体に殺虫成分が拡がるため、隠れたゴキブリを一斉に駆除できます。定期的に使用することで侵入を防ぐ効果も期待できます。
自宅を数時間あける必要があるので、気軽に使用できない点は注意が必要です。また、ゴキブリが人の目につかない隙間で死ぬため、死骸の回収が難しくなります。
毒餌
ゴキブリが毒餌を持ち帰ることで、巣全体に殺虫効果がいきわたります。エアゾールやくん煙剤・くん蒸剤が使用できないご家庭でも気軽に使えます。
ゴキブリが好む場所に設置することで効果を高められますが、逆に設置場所を間違えると効果が出なかったり、家の外にいるゴキブリを室内に誘引してしまったりといったデメリットもあります。
また、誤飲しやすいため、お子さんやペットが手を出せない場所に設置してください。
粘着シート・捕獲器
ゴキブリを誘引して捕獲します。毒餌と同じく、エアゾールやくん煙剤・くん蒸剤が使用できないご家庭でも気軽に使えます。
定期的に捕獲状況を確認することで、ゴキブリがどれくらい繁殖しているか、他の対策の効果が出ているかを調べるのにも役立ちます。
また、ゴキブリがかなり繁殖している場合、捕獲だけでゴキブリの数を減らすには大量の粘着シート・捕獲器を購入する必要があるため、コストが高くなってしまいます。他の対策商品との併用をおすすめします。
なお、製品によって使用方法や注意事項が異なります。説明書をきちんと読んで、用法容量を守って使ってください。
ゴキブリ対策は暖かい時期だけでいい?
ゴキブリの動きが最も活発になるのは、気温が上昇する夏です。一番ゴキブリと遭遇しやすい時期と言えます。
目の前にあらわれたゴキブリをすぐに駆除できるよう、エアゾール殺虫剤を準備しておくとよいでしょう。また、巣ごと駆除できる毒エサも、この時期に設置すると特に効果的です。
ゴキブリの繁殖期は春から秋にかけて続くため、粘着シートや捕獲器を利用して生息調査をしつつ、被害状況に応じて対策します。
冬場はゴキブリの活動が鈍化しますが、室内が暖かいと屋外から侵入してくることがあるので、くん煙剤・くん蒸剤で侵入を予防するとよいでしょう。
ゴキブリは、温暖な環境であれば季節を問わず活動します。近年は住宅の断熱性が高いことと暖房器具の利用もあって冬でも室温が高い住宅が多く、ゴキブリ対策は年中必要になると考えてください。
ゴキブリの予防対策も大切!
すでに侵入しているゴキブリの駆除はもちろん、外からゴキブリが侵入してこないように予防をするのも大切です。そのためには、以下の2点を意識して対策をしてください。
侵入経路をふさぐ
ゴキブリは、配管部や窓枠の隙間、ドア下の隙間、網戸の穴、排水口・換気口などから侵入します。点検やメンテナンスを入念に行ない、シーリング材や隙間テープ、防虫ネットなどを活用して侵入を防ぎましょう。
ゴキブリをおびき寄せる要素を減らす
食べ物の残りカスがある場所を好むため、こまめに掃除して清潔に保つことが重要です。生ゴミは密閉できるゴミ箱に入れる、不要な段ボールや紙類は早急に捨てるなど、餌や隠れ場所になりそうなものは片付けましょう。
一軒家と集合住宅のゴキブリ対策の違いは?
一軒家と集合住宅のゴキブリ対策における大きな違いは、ゴキブリの発生源と、取れる対策の種類です。
ゴキブリの発生源の違い
集合住宅では、自室以外の場所でゴキブリが繁殖することがあります。屋内のゴミ置き場や隣室が汚いと、自室を清潔にしただけではゴキブリの繁殖を止めることができません。
共有スペースや隣室に勝手にゴキブリ対策をするのは、トラブルの原因になります。繁殖したゴキブリが自室に移動してこないよう侵入経路をふさぎつつ、管理会社や大家さんに相談してみましょう。
取れる対策の違い
集合住宅の構造によっては、殺虫剤を使用した際に、周囲の部屋にまで殺虫成分が拡がってしまうことがあります。
特にペット可の物件では、他の住民のペットが亡くなる原因になりかねません。使用する前に、近隣の部屋に通知しておくとトラブルを避けられます。
また、くん煙剤・くん蒸剤の使用が規約で禁止されている集合住宅もあります。
こうした制限を受けるのが、一軒家と集合住宅のゴキブリ対策の大きな違いです。
効果が出ないときは駆除業者に頼る
個人での対策に限界を感じたら、害虫駆除業者に依頼しましょう。
業者を選ぶ際は金額だけでなく、駆除実績、口コミ、施工内容、保証内容、アフターサービスなどを比較して、総合的に判断します。
■まとめ
ゴキブリは見た目も不快ですが、不衛生な環境で生きているため、体表に病原菌を付けたまま家の中を歩き回ります。きちんとゴキブリ対策をして、自宅がゴキブリの住み家にならないよう気をつけましょう。