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蜂対策:生態から予防
緊急対応までのガイド

春から秋にかけては蜂が活発になる時期で、人が襲われるリスクが高まります。蜂の被害から身を守るには、正しい知識と対策が重要です。
例えば、巣の近くを歩いたり、急な動きをしたりすると攻撃される可能性があります。しかし、蜂の習性を理解し、適切な対応をすれば、被害を軽減できます。
本記事で蜂や巣を見かけたときの対応について解説しますので、参考にしてください。
蜂について知る
まずは、蜂の生態について理解しましょう。蜂は生態系の中で花粉を運ぶなど重要な役割を担っていますが、攻撃性があるため人間にとって危険な存在にもなり得ます。
蜂の種類や活動時期を知ることで、適切な対策を取り、共存できるようになります。
以下で、蜂の種類・危険性・活動時期について見ていきましょう。
蜂の種類と危険性
蜂対策には、蜂の種類を知るところから始めましょう。なぜなら、種類によって危険度や対応方法が大きく異なるからです。
例えば、ミツバチは比較的温厚です。巣をそっとしておいても、こちらから刺激しない限り、刺されることはあまりありません。
一方でスズメバチは攻撃性が高いため、すぐに対策を取らないと危険です。巣を発見したら、安全のため行政や専門業者に相談し、駆除を検討してください。
蜂の活動期
蜂への対策を練るためにも、活動期について知っておきましょう。なぜなら、季節によって蜂の行動パターンが変化し、それに応じた対応が必要になるからです。
春から初夏にかけては、蜂が巣作りを始める時期です。この時期に小さな巣を見つけて除去すれば、大きな問題に発展するのを防げます。一方、夏から秋は働き蜂が活発に活動し、攻撃性が高まります。
蜂の活動期を理解し、季節に応じた適切な対策を講じましょう。
蜂に遭遇した場合の対処法
蜂が近くに寄ってきた際には、ゆっくりと後ずさりするように逃げてください。大きな声を出したり走って逃げたりするのは逆効果で、蜂に追われてしまいます。
無理に捕まえたり駆除したりしようとせず、刺激をしないように逃げましょう。
自分でできる蜂の予防と対策
蜂による被害を最小限に抑えるために、自分でできる予防と対策について知っておきましょう。ただし、無理に蜂の巣を除去することはおすすめしません。蜂の巣の除去は危険なため、専門の業者に依頼を検討してください。
以下では、4つの対策について解説します。
ゴミの管理を徹底する
蜂の巣を作りにくい環境にする
家の中に蜂が入ってきた場合の対策
蜂の巣の安全な駆除方法
あくまで自分のできる範囲でおさめるようにしてください。
ゴミの管理を徹底する
蜂を寄せ付けない環境づくりとして、ゴミの管理も重要です。生ゴミや食品の残り物は、蜂にとって食料源となるためです。
そのため、例えば、以下のような管理を徹底すると良いでしょう。
生ゴミは密閉容器に入れ、こまめに処分する
食べ残しを屋外に放置せず、すぐに片付ける
自宅周辺の定期的な清掃を行い、清潔な状態を維持する
日常的な取り組みを通じて、蜂を引き寄せにくい環境を作りましょう。
蜂の巣を作りにくい環境にする
蜂の侵入を防ぐために、家の点検や対策を行いましょう。なぜなら、小さな隙間や見落としがちな場所が蜂の巣作り場所となるからです。
例えば、外壁の隙間をシーリング剤で塞いだり、忌避剤を使用したりすることが効果的です。また、屋根裏や床下、軒下などを定期的にチェックし、早期に巣を発見することも大切です。
ただし、巣を見つけた場合は慎重に対応してください。特にスズメバチの場合は攻撃的で危険ですので、専門家に任せるべきです。
家の中に蜂が入ってきた場合の対策
外から家の中に蜂が入ってきた場合は、慌てずに行動してください。慌てて蜂を刺激すると、襲われるリスクが高くなります。
具体的な対策としては、家の外に出て、スプレータイプの蜂用殺虫剤を外から室内に向かって噴霧するのをおすすめします。自分で対策するのが難しいと感じた場合は、駆除業者に連絡してください。
蜂の巣の安全な駆除方法
蜂の巣の駆除は、慎重に行い、無理をしないでください。無防備に近づくと刺される危険性が高いです。
そのため、駆除する際は防護服を着用し、専用の駆除剤を用意してください。防護服を揃えるのが難しい場合は、防護服を無料で貸与してくれる自治体もありますので、お住まいの地域の窓口に問い合わせてみてください。
なお、巣が大きい場合やスズメバチの巣である場合は、自力での駆除は危険です。このような状況では、専門家に依頼しましょう。
蜂対策用品と専門サービスの紹介
蜂対策には、市販のグッズから専門サービスまで、さまざまな方法があります。しかし、自宅にいる蜂や蜂の巣に対して、どの方法が効果的であるかの判断は難しいでしょう。
そこで、以下ではそれぞれの特徴と選び方について解説します。
市販の蜂対策グッズ
コストを抑えて手軽に蜂対策をするなら、市販の蜂グッズを活用しましょう。市販の蜂グッズは、専門知識がなくても使用でき、即座に対策できます。
例えば、蜂用トラップは多くの蜂を効率的に捕獲し、スプレー型駆除剤は即効性があります。特にジェットタイプのスプレーは、蜂の巣の直接駆除にも有効です。
プロの業者選びのポイント
プロの蜂駆除業者を選ぶ際は、慎重に比較検討しましょう。業者の質や対応によって、安全性と効果に大きな差が出るからです。
具体的な選定ポイントとして、過去の実績やカスタマーレビューの調査が有効的です。また、具体的な駆除方法や料金体系を事前に確認し、透明性のある業者を選んでください。
複数の業者から見積もりを取り、サービス内容を比較することで、最適な選択ができます。
蜂に刺されたときの適切な対応
蜂刺されでは、適切な処置が必要です。速やかな処置が症状の悪化を防ぎ、重篤な状態を回避できるからです。
蜂刺されの応急処置法と受診の判断基準を事前に知っておくことで、万が一の事態に冷静に対処できます。
刺された直後の応急処置
蜂刺されは、初期対応が大事です。症状の軽減と悪化防止のために、応急処置方法を理解しておきましょう。
基本的な処置の流れは、以下のとおりです。
刺された部位を流水で洗い、清潔にします
氷や冷たい布で冷却し、腫れと痛みを抑えます
毒針が残っている場合は、ピンセットで慎重に除去します
ポイズンリムーバーがあれば使用してください
適切な初期対応により、蜂刺されの影響を最小限に抑えましょう。
医療機関を受診する
蜂刺されは、アナフィラキシーショックの危険性があるため、医療機関を受診してください。
例えば、呼吸困難や顔の腫れ、全身の蕁麻疹などの症状が現れたら、即座に救急車を呼びましょう。特に、過去にアレルギー反応を経験した人は、エピペンを携行し、必要に応じて即座に使用できるように準備しておきましょう。
■蜂対策まとめ
蜂対策は、正しい知識と適切な行動を行いましょう。蜂の種類や活動期、巣の発見と安全な対処法、自宅でできる予防策について学んでおけば、日常生活において蜂から身を守ることができます。
特に、蜂の巣を見つけた場合は適切に対処しなければなりません。必要に応じて専門家への依頼を検討してください。