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ネズミトラップは何を選べばいい?
効果的な使い方は?

ネズミの被害に悩んだら、真っ先にネズミトラップの導入を検討するひとが多いのではないでしょうか。
さまざまなのトラップの中から自宅に合ったネズミトラップを選び、効果を上げるためのポイントを押さえましょう。
目次
市販のネズミトラップってどんな種類がある?
ホームセンターやネットショッピングでは、さまざまな種類のトラップが売られています。
代表的なネズミトラップをご紹介します。
粘着式トラップ
粘着式トラップは、接触した瞬間に粘着面に体を取られて動けなくなる仕組みです。設置が簡単で安価なため、手軽に使用できます。
濡れると粘着力が低下しやすいので、水場や、雨が降りこむ場所への設置にはあまり向きません。
バネ式トラップ
バネ式トラップは、ネズミが誘引餌に触れた瞬間にバネが作動して、ネズミを捕らえる仕組みです。比較的小さい商品が多く、他のトラップが置きづらい狭い隙間にも設置できるのが特徴です。
ただし、トラップが作動した際にネズミを捕り逃してしまうことがあります。

ネズミ用のバネ式トラップ
電気式トラップ
電気式トラップは、ネズミが中に入ったのを感知して瞬時に電流を流し、ネズミを駆除するトラップです。感電死させるため、捕り逃しを減らせるのが利点です。
ただし、他のトラップと比べると価格は高めです。
箱罠トラップ
箱罠は、餌でネズミを誘引して、箱に閉じ込めるトラップです。清掃すれば繰り返し使えるため、ネズミが大量発生している場合はコストを抑えることができます。
大きい商品が多く、狭い室内での使用は向きません。屋外や、広い倉庫などで使われることが多いトラップです。

ネズミ用の箱罠トラップ
市販のネズミトラップの選び方
製品によってサイズや仕組みが異なるため、ご自宅の状況や要望に合わせて選ぶことが大切です。
設置したい場所に置ける大きさか
捕獲後のネズミの処理は簡単か
お子さんやペットが誤って触れてケガをしたり、誤飲したりするリスクはないか
繰り返し使えるか
価格相応の効果が得られそうか
また、レビューや口コミはなるべくチェックしましょう。使用したときのイメージが掴みやすくなります。
ネズミトラップは自作できる?
ネズミトラップは、手軽に入手できる材料を使って自作することも可能です。
よく知られているのは、バケツを使ったトラップです。バケツの上部に設置した足場が回転し、餌に誘われて乗ったネズミがバケツに落ちる仕組みです。
材料費が安く済み、繰り返し捕獲できるため、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
ただし、トラップを大量に設置したい場合は何個も作らなければならないため、労力や時間がかかります。
ネズミトラップの効果的な設置方法を教えて!
設置場所や使用する餌の選び方で、ネズミトラップの効果は変わります。
ネズミを目撃した場所や食料品をかじられた部屋はもちろん、ネズミが通り道にすることが多い壁ぎわや物陰、寝床にすることが多い天井裏にも設置するとよいでしょう。
また、足跡やラットサイン(ネズミの通り道にできる黒ずみ)があれば、その近くにトラップを置くことで捕獲効率を上げることができます。

壁ぎわに設置された粘着トラップ
トラップに使う餌は、油脂を多く含む食品がおすすめです。手軽に入手できて加工がしやすい、ソーセージやさつまあげなどを試してみましょう。
また、ネズミトラップ専用の餌も市販されています。設置しやすい形に加工されている、生の食品と比べて腐りにくいなどのメリットがあります。
なお、ネズミの種類や個体差で好む食材が異なるため、食いつきが悪いときは餌を変更してください。
ネズミトラップを利用するときの注意点
ネズミトラップを利用するときは、安全面の観点から、お子さんやペットが近寄れないように工夫しましょう。バネ式のトラップに手足を挟まれたり、誘引餌を誤飲したりする危険性があります。
また、トラップの設置や、捕獲したネズミを回収する際には、必ず手袋とマスクを着用してください。ネズミが持つ細菌やウイルスに感染するリスクを下げるためです。
捕獲したネズミはすみやかに処分してください。放置するとやがてネズミが死に、死骸が悪臭や虫の発生原因になってしまいます。なお、処分する方法は、お住まいの自治体のルールに従ってください。
再発防止策もお忘れなく
せっかくトラップでネズミを捕獲できても、別のネズミに再び侵入されては意味がありません。
建物の隙間をパテや金網で補修する、ゴミを放置しない、食品はネズミが侵入しにくい冷蔵庫で保管するといった、ネズミが再発しない環境づくりが重要です。
ネズミトラップにかからないときはどうすればいい?
トラップにネズミがかからない場合は、設置場所や餌の種類を変えてみましょう。一気に変えるのではなく、少しずつ変更しながら様子を見るのがポイントです。
それでもネズミが捕まらないときは、害獣駆除業者や自治体の窓口に相談してみてください。
■まとめ
ネズミトラップは、害獣駆除業者へ頼むより安く済むので手軽に試すことができます。
一方で、捕まったネズミは自分で処分しないといけないなどのデメリットもあります。
ネズミトラップを活用しつつ、場合によっては業者へ頼むことも視野に入れて検討してみてください。