ホームプロに学ぶ!シロアリ対策自分でできるシロアリ被害の予防法、ポイントをプロが解説します!

自分でできるシロアリ被害の予防法、
ポイントをプロが解説します!

自分で出来るシロアリ被害の予防法

シロアリは被害が見つかってから、「駆除」をすれば良いと思っていませんか?

一度でも被害にあった木材は元の状態には戻りませんし、木材の持つ本来の力(耐力)を発揮できなくなってしまいます。

もし、床下の土台や柱などを修繕するとなると、高額な工事費用がかかることも珍しくありません。

つまりシロアリ対策の基本は「予防」です。

そして、予防策は薬剤処理だけではありません。

少しの工夫をするだけで、シロアリを寄せ付けない環境にすることができます。

シロアリの危険から少しでも遠ざける為には、どうしたら良いか、今回は『自分で出来るシロアリ予防の方法』をご紹介します。

■まずはシロアリの生態を知る

シロアリの予防方法を知る前に、まずはシロアリの生態を理解しておきましょう。
生態を知ることで正しい予防へのヒントが見つかります。

まずシロアリが家屋へ浸入する「経路」について知っておきましょう。
侵入経路は主に2つあります。

【侵入経路①:蟻道を通しての地面からの侵入】

野外の切り株、杭、枯木、立木などから蟻道(ぎどう)と呼ばれる土の道を作り、その中を通り地面から侵入していきます。日光や乾燥を避けるためといわれています。

実際に家屋に発生した「蟻道」

実際に家屋に発生した「蟻道」

【侵入経路②:羽アリによる侵入】

新しいコロニー(巣)をつくるため、ある時期になると、シロアリの巣から多数のシロアリが羽をつけて飛び出します(群飛といいます)。多くの場合、羽アリの大量発生を見て、被害に気付きます。群飛後に羽アリは羽を落とし、水を確保しやすい湿った場所を好んで巣をつくり、拡大させていきます。

家屋で大量発生した「羽アリ」

家屋で大量発生した「羽アリ」

続いて、シロアリが生息していくのに必要な4条件です。

【①栄養となる餌】

シロアリも生きていくために栄養源が必要です。倒木や堆積した落枝、落ち葉だけではなく、さまざまな木質材料、木、本、畳などもエサになります。家屋の周りに木材などが置いてあると、そこを餌場として集まってくることがあります。

【②水分】

シロアリは乾燥に弱く、生存には液状の水が必要不可欠で、常に高い湿度に保たれている場所を好みます。
家屋の中で、例えば風呂場や台所、洗面所、トイレなどの水周りや、乾燥しづらい家屋の北側、床下の湿っている部分(土台や束柱、大引きなどの建築材)を好みます。

【③適度な温度】

ヤマトシロアリは12~30°C、イエシロアリは17〜32°Cが最適温度と言われています。
好む温度域より高くなった場合は、地面に潜るなど、適度な場所に移動していきます。

【④酸素】

シロアリも私たちと同じように生存するには酸素が必要です。

シロアリの侵入経路に餌を置いてしまうと、そこを通って侵入される可能性が高くなります。生活場所としてしまうのは、そこが好む環境になっているためです。侵入しやすい条件、生活場所になりやすい環境にしないことが、シロアリ予防につながります。

■シロアリ被害の「予防」のポイントはココ!

一度シロアリの被害が発生してしまうと、対策をしない限り被害をくい止めることはできません。
一般の方がご自身で対応することは難しいと言われています。
だからこそ、被害に遭う前の「予防」=「シロアリを寄せ付けない環境を整える」ことが大切です。ここでは自分で出来る予防のポイントをご説明します。

【予防のポイント①:切り株・残材を置かない】

→木材はシロアリの大好物です。庭や外壁周り、車庫などにある木材はできるだけ撤去しておきましょう。

切り株・残材を置かない

【予防のポイント②:庭にある土に触れる物に気を付ける】

→特に鉢植えなどは、土中からシロアリが這い上がってきやすいです。またトレリス(植物をからませる格子状のスクリーン)やウッドデッキは防腐や防蟻効果のあるものに取り換えるとよいでしょう。

庭にある土に触れる物に気を付ける

【予防のポイント③:水漏れや雨漏りがないかチェック】

→シロアリは水なしでは生きることができません。水漏れや雨漏り箇所は常に水を与える場所となってしまいます。屋根や外壁に水漏れ、雨漏り箇所がないか定期的にチェックするようにしましょう。

予水漏れや雨漏りがないかチェック!

【予防のポイント④:換気口の前に物を置かない】

換気口の前に物を置いてしまうと、床下の空気の流れが悪くなり、湿気がたまる原因となります。換気口周りをすっきりさせることで、床下に空気の動きを作ることができ、床下の湿度も下げることができます。

予換気口の前に物を置かない

■まとめ

今回ご紹介した予防法はあくまでもシロアリが発生していない状況での対策です。

だからこそ、日ごろから予防を意識し、少しでも気になることがあれば、ぜひ一度シロアリ対策の専門家へご相談ください。長年の実績、経験があるプロだからこそ、隠れた被害を的確に見抜くことができます。

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