ホーム > プロに学ぶ!シロアリ対策の基本 > 第4話 「シロアリを寄せ付けない環境を整える」ことが大切!自分で出来るシロアリ被害の予防法
第4話
「シロアリを寄せ付けない環境を整える」ことが大切!
自分で出来るシロアリ被害の予防法
シロアリの被害が見つかってから、シロアリ「駆除」をすれば良いと思っていませんか?
実はシロアリ対策の基本は「予防」。
一度でもシロアリ被害に遭った木材は元の状態には戻りませんし、木材の持つ本来の力(耐力)を発揮できなくなってしまいます。
もし、床下の土台や柱などを修繕するとなると、高額な工事費がかかることも珍しくありません。
ですから、シロアリ被害に遭う前の対策、つまり「予防」をすることをオススメしています。
シロアリの予防策は薬剤処理だけではありません。
少しの工夫をするだけで、シロアリを寄せ付けない環境にすることだってできるのです。
シロアリの危険から少しでも遠ざける為には、どうしたら良いか、シロアリを寄せ付けない環境にする為には何ができるのか、今回は『自分で出来るシロアリの予防方法』をご紹介します。
■まずはシロアリの生態を知る
シロアリの予防方法を知る前に、まずはシロアリの生態を理解しておきましょう。
生態を知ることで正しい予防へのヒントが見つかります。
まずシロアリが家屋へ浸入する「経路」について知っておきましょう。
シロアリの侵入経路は主に2つあります。
【侵入経路①:蟻道を通しての地面からの侵入】
野外の切り株、杭、枯木、立木などから蟻道(ぎどう)と呼ばれる土の道を作り、その中を通り地面から侵入していきます。

実際に家屋に発生した「蟻道」の例
【侵入経路②:羽アリによる侵入】
新しいコロニーをつくるため、ある時期になると、シロアリの巣から多数のシロアリが飛び出します(群飛といいます)。多くの場合、羽アリの大量発生を見て、シロアリの被害に気付きます。群飛後に羽アリは羽を落として新たに巣を作るのですが、水を確保しやすい湿った場所を好んで巣をつくり、コロニーを拡大させていきます。

家屋で大量発生した「羽アリ」の例
続いて、シロアリが生息していくのに必要な4条件です。
【①栄養となる餌】
シロアリも生きていくために栄養源が必要です。シロアリは倒木や堆積した落枝、落ち葉だけではなく、さまざまな木質材料、木、本、畳などもエサにすることができます。家屋の周りに木材などが置いてあると、そこを餌場としてシロアリが集まってくることがあります。
【②水分】
シロアリは乾燥に弱く、生存には液状の水が必要不可欠で、常に高い湿度に保たれている場所を好みます。
家屋の中で、例えば風呂場や台所、洗面所、トイレなどの水周りや、乾燥しづらい家屋の北側、床下の湿っている部分(土台や束柱、大引きなどの建築材)を好みます。
【③適度な温度】
シロアリには好む温度域があります。ヤマトシロアリは12~30°C、イエシロアリは17〜32°Cと言われています。
好む温度域より高くなった場合は、地面に潜るなど、適度な場所に移動していきます。
【④酸素】
あたりまえですが、シロアリも私たちと同じように生存するには酸素が必要不可欠です。
シロアリの侵入経路にシロアリの餌を置いてしまうと、そこを通って侵入される可能性が高くなります。また、侵入したシロアリが生活場所としてしまうのは、そこがシロアリの好む環境になっている可能性が高いためです。シロアリが侵入しやすい条件、シロアリの生活場所になりやすい環境にしないことが、シロアリ被害の「予防」につながります!
■シロアリ被害の「予防」のポイントはココ!
一度シロアリの被害が発生してしまうと、その後に一般の方がご自身で対応することは難しいと言われています。
だからこそ、被害に遭う前の「予防」=「シロアリを寄せ付けない環境を整える」ことが大切です。ここでは予防のポイントをご説明します。
【予防のポイント①:切り株・残材を置かない!】
→木材はシロアリの大好物です。シロアリを呼び寄せていることになりますので、庭や外壁周り、車庫などにある木材はできるだけ撤去しておきましょう。

【予防のポイント②:庭にある土に触れる物に気を付ける!】
→特に鉢植えなどは、土中からシロアリが這い上がってきやすいです。またトレリス(植物をからませる格子状のスクリーン)やウッドデッキは防腐や防蟻効果のあるものに取り換えるといいでしょう。

【予防のポイント③:水漏れや雨漏りがないかチェックしましょう!】
→シロアリは水なしでは生きることができません。水漏れや雨漏り箇所は常にシロアリに水を与える場所となってしまうので、屋根や外壁で水漏れ、雨漏り箇所がないか日頃からチェックするようにしましょう。

【予防のポイント④:換気口の前に物を置かないようにしましょう!】
換気口の前に物を置いてしまうと、床下の空気の流れが悪くなり、湿気がたまる原因となります。換気口周りをすっきりさせることで、床下に空気の動きを作ることができ、床下の湿度も下げることができます。

■まとめ
今回ご紹介した方法はあくまでもシロアリが発生していない状況での対策(予防)です。
シロアリがいるか、いないかは実際見てみないと分かりません。シロアリは土の中や木材の中で生息していることも多く、一般の方が目視で気づくことは難しい場合もあります。
だからこそ、日ごろから予防を意識し、少しでも気になることがあれば、ぜひ一度シロアリ対策の専門家へご相談ください。長年の実績、経験があるシロアリ対策のプロだからこそ、隠れたシロアリの被害を的確に見抜くことができます。
お客様の声
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昭和57年に建築し、材料には自信を持って今年で37年間居住しています。...続きを見る
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正直言うと最初は疑っていました。でも実際の床下の写真をTVで見せて貰った...続きを見る
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2・3年前にも来てくれていたけど、忙しくて断っていました。今回はたまたま...続きを見る
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この家に住み始めた時、シロアリの施工を行いました。その時の薬はとても強...続きを見る
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床下への関心はずっと前からあったのですが、なかなかタイミングがなくて ...続きを見る
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1番最初にきてくれた調査員さんが本当に分かり易く、納得するまで教えて ...続きを見る
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