ホーム > サービス > 地震対策 > プロに学ぶ!地震対策 > 築40年の住宅の耐震補強工事の費用 | 費用相場や補助金、耐震基準の改正とは
築40年の住宅の耐震補強工事の
費用 | 費用相場や
補助金、耐震基準の改正とは

築年数が古くなった住宅の耐震性能に不安を感じていませんか?耐震補強工事を検討しているものの、費用面が気になるという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、住宅の耐震基準のチェックポイント、費用相場、補助金の活用方法を詳しく解説します。住まいの強度が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
木造住宅の補強とは
地震大国である日本で、自宅の築年数が経過してくると、自宅の強度が気になるという方も少なくないでしょう。
耐震補強のために木造住宅の強度を上げる方法はさまざまで、どのような補強が必要か、自宅にはどの方法が適しているかを判断するのは難しいものです。
まずは、木造の戸建て住宅の補強にはどのようなものがあるか、耐震診断や耐震補強の基本を解説します。
耐震診断と耐震補強
地震による倒壊から人命を守るため、耐震改修による住宅の耐震性能の向上が推奨されています。耐震改修には、まず現時点で住宅がどの程度の地震に耐えられるのか、どの箇所が弱いと考えられるかを調査することが必要です。この調査を耐震診断といいます。
耐震診断には専門家による診断だけでなく、一般の方でもセルフチェックできる「誰でもできる我が家の耐震診断」という診断方法があります。気になる方はチェックしてみましょう。
耐震改修による補強方法
耐震改修のためには、専門家による耐震診断や改修計画の立案が必要です。耐震診断で壁や柱の仕様や数、配置状況、劣化状況など複数のポイントがチェックされ、その結果をもとに、どのような改修を行えば地震に対して強くなるか具体的な計画が立案され、計画に従って工事が行われます。
具体的な補強方法には、以下のようなものがあります。
耐力壁(地震などの力に抵抗する能力を持つ壁)の設置
筋交いの設置
金具による柱の接合部の補強
劣化した部材の補強や交換
屋根瓦等の軽量化
補強を検討する場合は、耐震診断や耐震改修工事を請け負ってくれる専門業者に依頼しましょう。
築40年以上の住宅は耐震基準の
チェックを
築40年が経過した建物は、旧耐震基準で建築されている可能性があるため、補強工事が必要かもしれません。ここでは、耐震基準改正の概要と確認方法を解説します。
耐震基準の改正について
現行の新耐震基準は、1981年6月から適用が開始されました。
新耐震基準では、震度6強〜7の地震でも耐えられる設計が求められています。それ以前の旧耐震基準の住宅は十分な耐震性能が備わっていない可能性があり、大規模な地震による倒壊のリスクが比較的高いと考えられています。
まずはご自身の住宅が、どの基準で建築されたのか確認が必要です。
自宅が新耐震基準か旧耐震基準か確認する方法
住宅の耐震基準を確認するには、以下の方法があります。
建築確認日を調べる
台帳記載事項証明書を取得する
不動産会社や管理会社に問い合わせる
耐震診断を実施する
建築確認日が1981年6月1日以降であれば、新耐震基準を満たした建物と考えられます。この確認日は建築確認通知書や建築確認済証で確認できます。
もしこれらの書類が見当たらない場合は、自治体で台帳記載事項証明書を取得すれば確認ができます。
建物の現在の耐震性能を正確に把握したい場合は、基礎や柱の劣化状況も含めて調べられる耐震診断がおすすめです。前述の「誰でもできる我が家の耐震診断」も活用してみましょう。耐震診断について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
旧耐震基準の住宅の場合は耐震補強工事がおすすめ
旧耐震基準の住宅は、大規模な地震に対する耐震性が不十分であるといえます。そのため、基礎や壁、屋根など、住宅の強度に重大な影響を与える部位の検討するのがおすすめです。
築年数の経過による老朽化の
チェックも大切
耐震基準だけでなく劣化にも注意が必要です。
柱や梁の腐朽、蟻害の有無
基礎部分の劣化
これらの劣化が見られる場合、住宅の強度低下につながっているおそれがあります。また、新耐震基準で建築された住宅でも、劣化による強度の低下は発生するものです。定期的な点検と適切な対応が欠かせません。
築40年の住宅の耐震補強の
費用相場

耐震補強工事の費用相場(※)を、診断費用と補強箇所別に紹介します。
※2025年2月時点のインターネット等の公開情報をもとにしています。
耐震診断費用
耐震診断の費用は、5〜30万円程度が相場です。費用は住宅の延床面積や業者によって変動するため、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。
壁の耐震工事費用
壁の耐震工事費用は、工事の範囲によって大きく異なります。
部分的な耐震補強の場合:10〜15万円
住宅全体の耐震補強の場合:150〜200万円
壁の耐震補強には、筋交いや耐震パネルを追加する方法があります。この方法だと、壁1ヶ所あたりの費用相場は10〜15万円です。
築40年を経過した住宅では全体的な補強が必要になることが多く、その場合は150〜200万円程度が必要になることもあります。
柱の耐震工事費用
柱の耐震工事には、金物補強や柱の取り換えなどの方法があります。
金物補強の場合:1ヶ所あたり5〜20万円
朽ちた部分のみの補修の場合:1ヶ所あたり1〜5万円
基礎を含めた全体の補強の場合:100〜300万円
柱は建物の強度に関わる重要な部分です。劣化すると倒壊のリスクが高まるため、適切な補強を行うことが必要です。
屋根の軽量化費用
屋根の耐震工事では、重い屋根瓦を軽量な素材に入れ替える方法があります。屋根全体の入れ替え費用は80〜150万円が相場です。
費用にも幅があるので、複数の業者から見積もりを取って検討しましょう。
耐震補強工事で利用できる補助金
築40年の住宅では補強箇所が多くなるため、工事費用も高額になりがちです。ここでは、国や自治体から受けられる耐震補強工事の補助金を解説します。
補助金を活用できる住宅の条件
自治体から補助を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。
住宅の築年数と耐震基準
家屋の構造や耐震診断結果
住宅部分の床面積(延べ面積の1/2以上など)
申請者が税金を滞納していない
補助金制度の実施状況は自治体や年度により異なるため、事前にしっかり確認しましょう。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のサイトで確認できるので、お住まいの地域の補助金制度を調べる際にご活用ください。
耐震補強工事における補助金の一例
自治体の耐震補強に関する補助金制度の一例を紹介します。
自治体 | 制度名 | 対象工事 | 対象住宅 | 補助率など |
---|---|---|---|---|
大阪市 | 大阪市耐震診断・改修補助事業 | 地震災害対策工事の実施 | 2000年以前に建築された戸建て・長屋または共同住宅 | 【診断】 補助割合:91%以内 限度額:5万円×戸数 【改修】 補助割合:50%以内 限度額:100万円×戸数 |
神戸市 | 神戸市住宅耐震化促進事業 | 地震災害対策工事の実施 | 戸建住宅 長屋住宅 共同住宅 |
【設計】 補助割合:90%以内 限度額:27万円 【工事】 補助割合:80%以内 限度額:100万円 |
国の費用補助
国の費用補助は直接的な補助金ではなく、所得税控除や固定資産税の減税などの税制優遇措置による支援があります。
国と自治体それぞれの具体的な支援策について知りたい方は、次の記事もご覧ください。
耐震補強工事の費用を抑える
ポイント
最後に、耐震補強工事の費用を抑えるために、抑えておきたいポイントを紹介します。
低コストでできる補強工事を検討する
耐震性能を基準にまで引き上げるには複数箇所、広範囲の施工が必要になるケースもあります。その際には影響が大きい箇所に絞り、部分的に行なうのも一つの選択肢です。
法的な耐震基準を満たせませんが、リスクを軽減させることはできるでしょう。
例えば、アサンテでは金物補強による地震対策工事を行っています。
大がかりな工事を伴わないアサンテの家屋補強は、柱と梁などの接合部を金物で補強し、倒壊や部材の抜け落ちを防ぐ工法です。できるだけ費用を抑えて短い施工期間で済ませたい場合は、こういった工法も検討してみましょう。
【金物補強によるアサンテの家屋補強システム】

金物補強の例
アサンテの家屋補強システムは、柱と梁、柱と土台といった接合部分を金物で補強し、抜けにくくすることで倒壊を防ぐ補強工事です。工事は日常生活や外装・内装への影響が少なく、工期が短いため費用を抑えられるのが特徴です。
専門スタッフが無料の調査を行い、お見積りを見てじっくり検討していただける体制を整えています。既存住宅の耐震性が気になる方は、ぜひご相談ください。
ほかのリフォーム工事と併せて行う
築年数が経過していると、外壁塗装や屋根などのリフォーム工事を検討することもあるでしょう。リフォーム工事と同時に耐震工事を行うことで、足場設置費用や人件費など、大きな費用がかかる部分を節約できる可能性があります。
複数の業者から相見積もりを取る
耐震補強工事にはさまざまな方法があるため、どのくらい費用がかかるのか判断するのが難しいこともあります。複数の業者から相見積もりを取ることで、費用相場や適正価格を把握できます。見積もりの内容を比較検討して、業者選びを行いましょう。
業者選びは価格だけでなく、施工内容の説明や保証内容も含めた検討が大切です。
まとめ
本記事では、耐震基準の確認方法、耐震補強工事の費用相場を解説しました。大規模地震が想定される日本では、耐震性能が低くなった住宅の補強工事は重要度が高いといえます。特に築40年以上の住宅にお住まいのかたは、建築年月をしっかり確認しましょう。そして、補助金制度をうまく活用して、耐震工事の実施を検討してみてください。
アサンテでは、地震対策として金物補強による家屋補強と基礎補修をプロが責任を持って行っています。
1. 信頼と実績の東証プライム上場企業
2. 床下と屋根裏のプロがしっかりと点検
3. 外注工事なしの自社施工
4. 家屋を解体しないため日常生活への影響が少ない
5. 工期が短く費用を抑えることが可能
6. 無料の調査とお見積りでじっくり検討できる
大切な家を守るために、定期的に耐震性を点検し、必要に応じて適切な補修工事を行いましょう。耐震補強を検討中の方は、アサンテの家屋補強システムをぜひご検討ください。