シロアリのお話  -プロローグ-
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皆さんは日常生活においてシロアリの存在を意識したことがありますか? シロアリは普段、直接私たちの目に触れる機会が少ないため、あまり存在を意識したことはないと思います。 しかし、木材などに食害を与えるシロアリの恐ろしさは、地震などの際に目に見える形で姿を現します。

例えば、平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の例をとり上げてみましょう。 震災後の調査報告書によると、神戸市東灘区においては「白蟻被害・腐食がない家屋の全壊率」は約25%で、 「白蟻被害・腐食がある家屋の全壊率」は93%と後者の危険度が約3.7倍でした。 そしてこれらの調査に当たった大阪市立大学の宮野助教授(当時)らの結論は 白蟻被害・腐食があると、建物の古さや屋根の種類、用途にはあまり関係なく被害が大きく、 地震への強さは管理の状態に大きくかかわるというものでした。 このように、実はシロアリは私たちの生活に大きな影響を及ぼしているのです。

そこで、大切な財産である「家」を守り、真に快適で安全な暮らしをしてもらうために、 皆さんにもシロアリについての正しい知識を持っていただきたいと思います。

それでは、まずは「シロアリってどんな生き物?」というところからお話しましょう。


参考文献:「平成7年10月木造住宅等震災調査委員会『平成7年阪神・淡路大震災 木造住宅等震災調査報告書』」