第10話 フェロモンによって統制された社会
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■フェロモンによって統制された社会

シロアリは円滑な社会生活を営むための意思伝達手段として、フェロモン(体外分泌物質)を出します。シロアリが出すフェロモンは、主に女王・王以外が生殖虫へ分化できないように抑制する「階級分化調節フェロモン(女王アリ)」、有翅虫が翅を落したあと雌が雄を誘引する「性誘引フェロモン(女王・王アリ)」、シロアリを刺激したり、巣や蟻道へ危険がおよぶと分泌する「警報フェロモン(兵アリ)」、仲間や自分の通路の道しるべとして分泌する「道しるべフェロモン(職アリ)」の4つが知られています。女王アリが出す階級分化調節フェロモンによって巣全体が支配され、階級・役割が決定されます。


■フェロモンによって分化された階層

女王・王アリ ニンフ

群飛(スウォーム)して対になった雌と雄です。生殖虫として産卵に専念する階級です。 階級順で言うと2番目に当たります。次世代の生殖虫として、女王・王アリが傷付いたり、死んだ場合に新しい女王・王になることができます。
兵アリ 職アリ
外敵から巣を守るために戦います。頭部は発達して褐色〜黒色のものが多く、強靭な大あごを持ち外敵から巣を守ります。 餌の摂取運搬から幼虫の世話まで営巣の主な部分を全て担っています。数が最も多い階級で巣全体の個体数の90%〜95%を占めます。
<シロアリ階級図>



参考文献:「2005年度 『しろあり及び腐朽防除施工の基礎知識』」